【箱根駅伝4区】31歳が箱根路駆けた 駿河台大・今井 箱根目指して中学教師休職 教え子にリレーし涙

[ 2022年1月2日 11:30 ]

第98回東京箱根間往復大学駅伝 往路 ( 2022年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町 5区間、107・5キロ )

<題98回箱根駅伝・小田原中継所>5区・永井(右)にたすきをつなぐ駿河台大4区・今井(撮影・島崎忠彦)
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 第98回東京箱根間往復大学駅伝第1日は2日午前8時、東京・大手町をスタート。往路は神奈川県箱根町までの5区間、107・5キロで行われた。

 4区は小田原中継所までの21・4キロ。平地区間では最も短いが、勝負の5区を見据え、気が抜けない準エース区間。ラスト3キロは緩やかな上りとなるコースだ。

 初出場の駿河台大は、箱根を目指して中学教師を休職して編入した31歳の今井隆生(4年=都大泉)が悲願の箱根路を駆けだした。トップから7分40秒差の18位でタスキを受けた。1時間6分58秒の20位で、5区の永井竜二(3年=武蔵生越)につないだ。永井はなんと教師時代の教え子で、珍しい師弟リレーが実現。今井は春から再び教壇に戻るため、最初で最後の箱根路となり、リレーを終えると涙を流した。

 自己啓発等休業制度を利用して編入し、箱根へ懸ける思いは人一倍だった。

 10月の予選会ではチーム10位の1時間05分53秒も、日本インカレ1万メートル連覇のジェームズ・ブヌカ(4年)が全体の6位、1万メートル28分台の記録を持つ清野太成(3年)が同54位に入るなどタイムを稼いだ。チームは8位で箱根切符を獲得に「自分はふがいない走りをしてしまったんですけど、仲間に助けられてここまで来れた。後輩たちに感謝したいと思います。本来だったら自分が背中を見せて後輩たちを鼓舞しないといけないのに最後の最後で後輩たちに助けてもらった。本当に後輩たちに感謝です」と号泣しながら喜んだ。

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