京産大 初の決勝進出ならず 帝京大追い詰めたが…後半残り2分で力尽きる

[ 2022年1月2日 16:35 ]

ラグビー全国大学選手権準決勝   京産大(関西リーグ1位)30―37帝京大(関東対抗戦1位) ( 2022年1月2日    東京都・国立競技場 )

<帝京大・京産大>前半42分、京産大が平野のトライで帝京大を突き放す(撮影・篠原岳夫)
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 京産大(関西リーグ1位)は、帝京大(関東対抗戦1位)に30―37で敗れ、チーム史上初の決勝進出を逃した。

 前半は23―10とリードした。FB竹下のPGの得点だけではなく、この日のアタックは勢いがあった。No・8藤井が再三のラインブレーク。留学生コンビのロック、ソロモネ、ラウシーの2人も起点になった。6―10の前半30分、CTBバカラヒがラックサイドを突いて逆転トライ。前半終了間際にもプロップ平野主将がゴール前の肉弾戦でフィニッシュを飾って突き放した。関東対抗戦を制した優勝候補の帝京大が、今季初めてリードをされて後半に突入した。

 しかし、後半は相手の圧力に屈した。スクラムで押され反則を繰り返したことが誤算。30―30の後半残り2分、シンビンで1人欠く中、右サイドを崩されて勝ち越しトライを決められた。ノーサイドの笛が鳴ると、涙を流す選手が場内に写し出された。

 敗れたものの、準々決勝で同大に76―24で圧勝した強豪に一歩もひるまなかったチームに対し、会場には暖かい拍手が降り注いだ。

 元日本代表の司令塔、広瀬佳司監督(48)が就任した今季、23季ぶり5度目の関西王者に輝いた。全国大会は、チーム初戦の準々決勝で日大に1点差逆転勝ちをして、関西勢として唯一“年越し”を果たした。勢いそのままに、国立に乗り込んだが、チーム通算8度目の準決勝で、またも悲願の決勝進出はならなかった。

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2022年1月2日のニュース