カーリング女子五輪代表、ロコ・ソラーレ 世界の頂へ 平昌銅から4年、藤沢「実力上がっている」

[ 2022年1月2日 08:00 ]

ロコ・ソラーレの(右から)石崎琴美、藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花
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 2月4日に開幕する北京五輪のカーリング女子で、日本代表のロコ・ソラーレが頂点を狙う。銅メダルを獲得した18年平昌から4年。新型コロナウイルス禍などの試練を乗り越え、スキップ藤沢五月(30)らメンバーは成長に自信を見せる。4年前に届かなかった黄金の輝きへ、スーパーショットを連発する。

 司令塔の言葉が、チーム全員の思いを代弁していた。銅メダルを獲得しただけでなく、「そだねー」で一大ブームを巻き起こした平昌から4年。「私たちの実力が上がってきている。五輪に出るチームは全て良いチームだと思うけど、おそらく私たちは全てのチームに勝ったことがあるくらいの実力になっている」。北京を見据え、スキップ藤沢が自信を見せた。

 数々の試練を乗り越えてたどり着いた、2大会連続の夢舞台だ。中でも藤沢が最もピンチだったと回想するのが20年。新型コロナウイルスの感染拡大で同年3月の世界選手権(カナダ)が中止に。「そこで1回、ガクンと来た」。収束は見通せず、恒例だった秋の海外遠征にも行けなかった。「結構つらかったし、精神的にも結構きた」と振り返る。

 だが、ピンチをチャンスに変えるのがロコの強さだ。「できないことばかりを話すのではなく、できることを話し合って前向きに取り組むようにしていた。自分たちに何ができるかを常に考えていた」。オンラインでカナダにいるリンド・コーチの指導を受ける他、日本のアイスで課題を見つけ、戦術の引き出しを増やした。

 21年9月、北海道銀行との代表決定戦では連敗スタートと崖っ縁に追い込まれながら、ミラクル3連勝で五輪最終予選へ。予選では刻々と変化するアイスの状況に苦しみながら、平昌の準決勝で敗れた“メガネ先輩”こと金恩貞率いる韓国に1次リーグでリベンジ。プレーオフでもライバルを退け、北京切符をつかんだ。

 日本女子7大会連続、チームとしては2大会連続の夢舞台。ロコを立ち上げ、平昌五輪ではリザーブとして支えた本橋麻里さんは代表理事に就任してチームを外から見つめるが、豊富な経験を持つ石崎琴美が加わった。「このメンバーで最高の舞台を戦えるのはうれしい。五輪では、もっともっといいパフォーマンスを全員で発揮できるように頑張りたい」と藤沢。みんなで笑って、みんなで泣いて、日本に再び熱狂を呼ぶ。

 《山口剛史が占う》昨年12月の五輪最終予選を見ていると、藤沢選手の冷静さが光りました。勝っていても負けていても、落ち着いて投げていました。これまでは相手に押される展開だと弱気になったり視野が狭くなるような時もありましたが、一投一投に集中できているように感じました。
 平昌からの約4年でチームは大きく成長しています。カーリングでは3手先まで考えて作戦を立てるとよく言われますが、目の前の一投だけでなく、藤沢さんが感じていることを全員が共有しているシーンが増えました。
 北京では、銅よりもいい色のメダルを獲得するチャンスは十分にあると見ています。独特の雰囲気がある五輪で、場慣れというのは普通のパフォーマンスを発揮する上で重要な要素。日本で初めて、メンバー全員が五輪経験者で臨めることが大きいです。
 男子と混合ダブルスは五輪出場を逃しました。ロコ・ソラーレがメダルを獲ってくれれば、「カーリング」というワードが世の中に定着しやすいと思うので、頑張ってほしいですね。(18年平昌五輪男子代表、SC軽井沢ク)

 ▽北京五輪のカーリング 4人制の男女、混合ダブルスの各種目に10カ国が出場する。日本は混合ダブルスと男子は最終予選で敗退。ロコ・ソラーレが出場する女子は22年2月10~17日に総当たりの1次リーグを行い、18日に準決勝、19日に3位決定戦、20日に決勝を実施する。

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