陵侑が万全V W杯通算22勝目「2本とも集中して飛べた」、ジャンプ週間へ弾み

[ 2021年12月21日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第9戦 ( 2021年12月19日    スイス・エンゲルベルク=ヒルサイズ=HS140メートル )

優勝した小林陵侑の飛躍(AP)
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 小林陵侑(土屋ホーム)が132・5メートル、136・5メートルの合計306・0点で今季3勝目、通算22勝目を挙げた。

 強い追い風を軽々と克服した。北京冬季五輪の金メダル候補はいつものひょうひょうとした口ぶりで「2本とも集中して飛べた」とさらり。首位と0・2点差で迎えた2回目に高く、軽やかな飛躍を決めて逆転。後続に飛距離換算で7メートル近い大差をつけた。

 6位までに入った選手の中では小林陵が1、2回目とも不利な追い風を最も強く受けた。それでも「2回とも同じような風で飛んでいたので安定していた」と気にはしない。海外勢が好飛躍をそろえるのに苦労する中で、風に負けない技術の確かさを見せつけた。

 スイス入りしてから距離スキーをして気分転換を図るなど、リラックスと集中のバランスを保てたのも好調の一因だ。シーズン序盤で早くも3勝。伝統のジャンプ週間へ「好きな台が多いので楽しみ」と語るエースには、3季ぶりとなる総合優勝の期待も高まる。

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