高木美帆、オール国内新3冠!1500も“異次元”V 自ら設定した今季W杯優勝タイム超え

[ 2021年2月14日 05:30 ]

スピードスケート 全日本選抜競技会長野大会最終日 ( 2021年2月13日    長野市エムウエーブ )

女子1500メートルの国内最高記録を挙げ、腕を突き上げる高木美帆
Photo By 代表撮影

 女子1500メートルは世界記録保持者の高木美帆(26=日体大職)が自身の国内最高記録を1秒30更新する1分52秒78で優勝した。今大会は1000メートル、3000メートルの全てで国内最高をマークし、3冠を達成。小平奈緒(34=相沢病院)が1分55秒38で2位だった。

 北京五輪プレシーズン最後の公式戦で高木美が貫禄を示した。序盤から積極的に飛ばし、2位に2秒60、距離にして30メートル以上の差をつけフィニッシュ。関係者は「異次元だ」と口をそろえた。低地のリンクでは驚異的な1分52秒台を叩き出し「タイムを出すことだけを考えて滑ったので、それを意図的に体現できたのは自分の中でも意味のあるレースだった」とうなずいた。

 前日の1000メートルに続き、先月中に行われたW杯2戦の優勝タイムを上回る好記録。同時期には日本代表の派遣が見送られた世界選手権がオランダで開催されており、ちょうど1年後には北京五輪も控える。仮想の海外勢を追うことで「今持っている実力の中で出せるギリギリのタイム設定」を突破し、3日連続の国内最高記録よりも「自分で決めたゴールを達成できたことが大きい」と喜んだ。

 今季はコロナ禍で主要国際大会に出場できていないが、海外勢と直接対決ができないからこそ「なんとなくこなす国内レースではなく、高い意志を持って取り組むことができた」。3つのメダルを獲得した18年平昌五輪前は「ひたすらレベルを上げて、どれだけ高いところで戦えるかだけを考えていた」というが、今季は自身と向き合う時間が増えたことで「また違った経験ができている」と成長のきっかけになった。

 コンディションを合わせられなかった初日の3000メートルを除く2種目は「ぶっちゃけ良いタイムだと思う」と自賛。それでもすぐに「これで過信することはない。今回気付いたことをベースとして固めていきたい」と言い聞かせ、残る1年での進化を誓った。

 ▽低地と高地の記録 標高が高くなると空気密度が小さくなり空気抵抗が減るため、高地の記録の方が速い。500メートルの場合、標高が100メートル高くなると、タイムは0・1秒短縮されるといわれる。高木が持つ1500メートルの世界記録は標高1400メートルを超える米ソルトレークシティーで19年3月にマークしたもの。3000メートルの自己ベストは、標高1000メートル超のカルガリー(カナダ)で17年12月に行われたW杯で記録。現存の男女世界記録は全て前述の2会場で記録されている。ちなみに、エムウエーブの標高は351メートル。

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