ロコ・ソラーレ “北京切符”に王手!藤沢、前半「混乱」も後半に本領発揮

[ 2021年2月14日 05:30 ]

カーリング 全農日本選手権第6日 ( 2021年2月13日    北海道稚内市みどりスポーツパーク )

決勝トーナメントで北海道銀行と対戦し、抱き合う吉田知(右端)らロコ・ソラーレ。9―4で下し、決勝進出を決めた(C)JCA IDE 
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 女子で18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレが“北京切符”に王手をかけた。決勝トーナメントで北海道銀行に9―4で完勝。14日の決勝では北海道銀行と再戦する。連覇を達成すれば、22年北京五輪出場枠をロコ・ソラーレが得た際そのまま五輪代表になる。男子は常呂ジュニアが決勝に進み、3連覇が懸かるコンサドーレと対戦する。

 経験豊富なスキップ・藤沢が、パニック状態に陥っていた。「今までのアイスとは違う部分があって、混乱していた。頭の整理がつかないまま、前半いってしまった」。司令塔のピンチを救ったのはチームメートだ。第3エンドの3点は、藤沢のショットを鈴木がスイープで巧みにコントロール。「スイープで決めてくれた。流れが一気に来た」と感謝した藤沢は、後半に本領発揮。不利な先攻の第8、9エンドに得点を挙げるショットを決めた。

 14日の決勝は北海道銀行と再戦。1次リーグでも延長にもつれ込む死闘を制しており、今大会3度目の激突となる。連覇を達成すれば、22年北京五輪の出場権を獲得した場合という条件付きながら、五輪代表に。「(決勝も)いい試合になるのは分かっている。自分たちのプレーをすることが大事。粘り強さとコミュニケーションを忘れずにやっていきたい」と藤沢。完璧ショットで、北京ロードを切り開く。

 ▽北京五輪への道 男女とも20、21年の日本選手権を連覇したチームが、五輪出場枠を争う大会の代表になり、出場枠を得れば五輪代表に。出場枠が懸かる女子の世界選手権は新型コロナウイルスの影響で中止になり代替開催などが検討されている。男子の世界選手権は4月にカナダで開催予定。20、21年の日本選手権優勝チームが異なる場合は、5、6月に代表決定戦を行う。

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