琴欧洲 カド番脱出へなりふり構わず…“格下”相手に注文相撲

[ 2020年5月31日 05:30 ]

夏場所メモリー   琴欧洲(西大関) 送り出し 稀勢の里(東小結) ( 【7日目】2008年5月17日 )

稀勢の里(右)を送り出しで破った大関・琴欧洲。7連勝でカド番脱出へ王手をかけた
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 ブルガリア出身の琴欧洲は、2度目のカド番の場所でなりふり構わず勝利をつかみにいった。無傷で迎えた稀勢の里戦。相手が右から張ってきたところで左に動いた。すぐに左上手を引いて回り込み、一瞬でカド番脱出に王手をかけた。

 格下相手の注文相撲。さすがにばつが悪く「相手の指が目に入って全く見えなかった。気がついたら左上手が取れていた」と弁明した。褒められた相撲でなくても、前の場所で敗れていた稀勢の里を退けたことで勢いは続いた。11、12日目に朝青龍、白鵬と横綱を連破。14日目に欧州出身初の優勝を果たした。

 身長2メートル超の恵まれた体格。初土俵から所要19場所で大関に駆け上がったが、その後は右膝じん帯損傷など故障に苦しんだ。精神面の弱さもあり、10勝するのがやっとの状況を打破するために着手したのが下半身強化だった。大関昇進時から体重を10キロ増やし、躍進につなげた。逆境を経験したからこそ抱くことができた賜杯。「今までの苦労を思い出した」と涙を浮かべた姿が印象的だった。

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