全柔連、新たに3人コロナ感染 感染者計8人、中央競技団体初のクラスター認定

[ 2020年4月12日 05:30 ]

 全日本柔道連盟は11日、東京都文京区の講道館の事務局に勤める男性職員3人が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。今月4日に最初の感染者が判明してから、これで計8人。厚生労働省は「1カ所で5人以上のつながりのある感染者が出たケース」をクラスター(感染者集団)と定義しており、中央競技団体では初のクラスター認定される最悪の事態となった。

 前夜からこの日までにPCR検査で陽性と判明した男性職員3人は、いずれも自宅療養中。重度に至っていないのが不幸中の幸いだが、他に9人が検査結果を待っており感染者がさらに増える可能性がある。10日時点で職員38人中、18人がPCR検査済み。職員の約6割に当たる24人が発熱などの症状を訴える非常事態となっている。

 15日には1年延期となった東京五輪の代表選考を審議するオンラインの常任理事会を予定しているが、感染者がさらに増えれば、開催自体が危ぶまれる。日本柔道界が、かつてない逆風にさらされている。

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2020年4月12日のニュース