新型肺炎余波…渋野&奈紗 出場予定の米女子ツアーが3週連続中止

[ 2020年2月11日 05:30 ]

畑岡奈紗(左)、渋野日向子
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 米女子プロゴルフ協会(LPGA)は10日、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大のため、ホンダLPGA(20日開幕、タイ)とHSBC女子世界選手権(27日開幕、シンガポール)を中止すると発表した。両大会には畑岡奈紗(21=フリー)、渋野日向子(21=サントリー)らが出場予定だった。余波はアジア各国に及んでおり、国内ツアーへの影響も心配される。

 感染が拡大するコロナウイルスの余波を重く見たLPGAは2大会の開催中止を発表。「選手、ファン、大会関係者の健康と安全が常に最優先される。残念に思う一方でまたアジアに戻ってくるのを楽しみにしている」と声明を出した。

 既に中止を発表した3月5日開幕のブルーベイLPGA(中国)に加え、アジアシリーズは3週連続で開催中止となった。8日にはホンダLPGAと同コースでの「アジア・パシフィックアマ」の延期が決定。米ツアーは3月中旬から米国本土開催だがアジア地区での大規模イベントに慎重になった形だ。

 タイとシンガポールに出場を予定していた渋野はマネジメント事務所を通じ「楽しみにしていた大会が中止になり、とても残念です。新型コロナウイルスの影響の拡大が一刻も早く終息することを祈っております」とコメントした。2月1日で所属先が変更。「サントリーの渋野」としての初陣が延期となり、今後は国内ツアー開幕戦ダイキン・オーキッド・レディース(3月5日開幕、琉球GC)に照準を合わせる。

 今季米ツアーで2試合を消化した畑岡は今週中に帰国してタイへ出発予定だったが、当面は国内で調整を余儀なくされた。ダイキン・オーキッド・レディースは欠場申請済み。主催者推薦で出場する方法もあるが関係者は「出場するか否かは数日中に決めます。出ない場合は霞ケ関CCの練習ラウンドなども視野」と明かした。

 期間中は国内ツアーも開催はなく、五輪出場権を左右する世界ランキングが大きく動くことはないが、8月の東京五輪を目指す2人が、シーズン序盤に思わぬ余波に見舞われたことは間違いない。

《3.5開幕ダイキン・オーキッドL/国内ツアー初戦は開催見込み》
 ○…今季国内女子ツアーは初戦のダイキン・オーキッド・レディースから予定通り開幕する見込みだ。トーナメント関係者が「現状では予定通りに行う方向」と明かした。一方で今後、大会主催者や日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)などで新型コロナウイルスへの対応策を検討する会議を実施する方針。同関係者は「どのような対策を行うのか、話し合いは行われるでしょう」とした。

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2020年2月11日のニュース