神野大地 胃腸の強さ“神レベル” 慣れない土地でもストレスなく食事

[ 2019年4月5日 09:30 ]

東京マラソンでMGC出場権を獲得し、日本陸連の瀬古利彦・マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(左)から盾を贈られた神野大地
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 MGC出場権獲得の裏には腸内環境が関係していた?“3代目・山の神”ことプロランナー神野大地(25=セルソース)の強さの一端を垣間見た。先月、都内で行われたイベントで報告されたデータで参加者が驚いたのは、平均値を大幅に上回る神野の“腸内細菌”の多さだった。

 「子どものころから一度もお腹を壊したことはありません」。そう断言する神野の腸内細菌数は群を抜いていた。サッカー元日本代表の鈴木啓太氏(37)が代表取締役社長を務めるAuB社の調査結果によれば、神野の腸内細菌の多様性(種類と数)は一般平均の約1・5倍。駅伝選手平均の約1・3倍だった。単純に腸内細菌の数が多ければマラソンの記録が良くなるというわけではないが、鈴木氏によれば「(数値が)高いと基本的に健康の指標と言われている。大きくいうと健康な体」なのだという。

 神野は小学生のころにO―157に罹患したことはあったというが、それ以外は食あたりの類いは一切無い。計3カ月に及んだケニア合宿中にも一度もお腹を下したことはなかった。「他の人は下してましたけど、ぼくは大丈夫でした」と胃腸の強さに胸を張る。

 4月5日からは9月に迫ったMGC事前合宿地の候補地選定も兼ねた約1カ月のエチオピア合宿に出発する。米や味噌など日本の食材はある程度持参するが、そのほかはケニア同様に現地調達。エチオピアの食材をアレンジしながら自炊で1カ月生活するのだという。ケニア合宿でも現地のアボカドやマンゴーをたくさん食べて過ごした。「調達できる食材はある。そんなに食には心配していません」。海外遠征で食事が合わずにコンディションを落とす選手もいるが、アスリートとして最も大切な食事の部分で神野の右に出る者はいないようだ。記者は約3週間のジャカルタ・アジア大会の取材ですらおなかを壊しただけに、神野の胃腸の強さにただただ感服するばかりだった。

 それだけではなく、プロ転向後の神野は栄養士を付けてバランスのとれた食事を3食欠かさずに食べているという。完璧な食事にプラスして、穀物の粉に水分を含ませて練り上げた「ウガリ」と呼ばれるケニアの一般的な食材も併用している。

 このウガリを帰国後にも食べて東京マラソンに臨んだという。大会の1週間前、30キロの距離走の前にもウガリ。ケニアでも距離走の前にはウガリを食べていた。「腹持ちが良いんですよ。でもそれがどう良いのか効果はわかりません…」。1袋で100円程度でウガリ300個は作れるのだという。「ケニア人はチャイ、バナナ、ウガリ。その3つで強くなっている。実は栄養価がすごく高いのかもしれない。東京マラソン後は食べてないですけど(笑い)」。マラソン前の勝負ウガリのようだ。

 けがなく継続的に練習ができることはアスリートにとって最低条件だが、慣れない土地でも何のストレスもなく食事がとれる神野の“神レベル”の胃腸の強さはMGCへの大きなアドバンテージになるかもしれない。(記者コラム・河西 崇)

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