ウォリアーズ大荒れ カー監督退場 連勝は5で止まって球宴ブレークへ

[ 2019年2月14日 16:43 ]

審判に不満をぶつけるウォリアーズのカー監督(AP)
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 NBAは13日に各地で11試合を行い、西地区全体首位のウォリアーズは敵地ポートランドで同4位のトレイルブレイザーズに107―129(前半61―64)で敗れて41勝16敗。連勝は5で止まって球宴前の全日程を終了した。

 2日連続の試合とあって故障上がりのセンター、ディマーカス・カズンズ(28)は休養。シュートの精度を欠いて苦戦していたが、第4Q残り3分54秒までは103―110とまだ勝機は残っていた試合だった。

 しかしここでまずドレイモンド・グリーン(28)がシュート体勢に入ったトレイルブレイザーズのザック・コリンズ(21)を体を張って止めて反則をコールされた。

 最初は通常のパーソナル・ファウルだったが、ビデオ検証の結果、フレイグラント・ファウル(過度の反則)に変更。これに激怒したのがウォリアーズのスティーブ・カー監督(53)で、審判に猛然とくってかかったために、たちまち2度のテクニカル・ファウルを宣告されて退場処分となった。

 このとき、グリーンも文句を言ってテクニカル・ファウルを1回コールされたため、トレイルブレイザーズにはフレイグラント(2本)、カー監督のテクニカル2回(2本)、グリーンのテクニカル1回(1本)で計5本のフリースローが与えられ、この日29得点のダミアン・リラード(28)が3本、フレイグラント・ファウルの対象となったコリンズが2本決めて、点差は7点から一気に12点に広がった。

 ウォリアーズは103―120となった残り2分29秒に主力を全員ベンチに下げてギブアップ。ケビン・デュラント(30)とステフィン・カリー(30)はそれぞれ32得点を挙げており、7点差で終わっていれば違う展開になったかもしれないが、この日は予期せぬ形で黒星を喫してしまった。

 トレイルブレイザーズは34勝23敗。ウォリアーズのカリーの実弟、セス・カリー(28)の11得点を含め、8人が2ケタ得点を挙げて強敵をなぎ倒し、ホームでは今季24勝8敗とした。

 一方、東地区全体首位のバックスは敵地インディアナポリスで同3位のペイサーズを106―97(前半55―47)で下して43勝14敗。球宴に主将として先発するヤニス・アデトクンボ(24)が33得点、19リバウンド、11アシストで今季5回目のトリプルダブルを達成し、第4Q序盤で一時10点を追う展開になりながら試合をひっくり返した。

 バックスはここ9戦で8勝目。ロードは20勝9敗となり、12試合を残した段階ですでに昨季(19勝22敗)の勝利数を1つ上回った。

 ペイサーズは38勝20敗。勝機はあったものの粘りきれず、連勝は6でストップした。

 なおナゲッツでは股関節の故障で長期にわたって離脱していたガードのアイゼイア・トーマス(30)がキングス戦で今季57試合目にして初出場。レイカーズに在籍していた昨年3月22日以来の出場で、13分のプレータイムで3点シュートを2本成功させ、8得点と2アシストをマークして復活をアピールした。

 ニックスは76ersに敗れて18連敗。サンズもクリッパーズに敗れて15連敗となり、昨年の3月2日〜4月1日に喫したチーム・ワースト記録に並んだ。

 東地区全体2位のラプターズは、自己最多の44得点をたたき出したパスカル・シアカム(24)の活躍でウィザーズを退けて6連勝。ロケッツのジェームズ・ハーデン(29)はティンバーウルブス戦で42得点を稼ぎ、31試合連続で30得点以上をマーク。ウィルト・チェンバレン(元ウォリアーズほか)が保持している歴代2位の記録に並んだが、試合は10点差で敗れた。

 なおNBAは14日に3試合を行って球宴ブレークに突入。レギュラーシーズンの試合は21日から再開される。

 <その他の結果>

ネッツ(30勝29敗)148―139(第3延長)*キャバリアーズ(12勝46敗)

*セルティクス(37勝21敗)118―110ピストンズ(26勝30敗)

76ers(37勝21敗)126―111*ニックス(10勝47敗)

*ラプターズ(43勝16敗)129―120ウィザーズ(23勝34敗)

*ブルズ(14勝44敗)122―110グリズリーズ(23勝36敗)

ヒート(26勝30敗)112―101*マーベリクス(26勝31敗)

*ナゲッツ(39勝18敗)120―118キングス(30勝27敗)

*ティンバーウルブス(27勝30敗)121―111ロケッツ(33勝24敗)

*クリッパーズ(33勝27敗)134―107サンズ(11勝48敗)

 *はホームチーム

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