女子ゴルフ3大会の継続を発表 小林会長「放映権の考え方について合意」

[ 2019年1月25日 10:41 ]

LPGAの小林浩美会長
Photo By スポニチ

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は25日、昨年発表の今季日程から外れていたツアー3大会について継続が決まったと発表した。3大会は、KKT杯バンテリン・レディース、中京テレビ・ブリヂストン・レディース、ミヤギテレビ杯・ダンロップ女子。これで2019年度の賞金ランキング対象トーナメントは39試合となり、賞金総額は39億4500万円となる。賞金総額は7年連続で過去最高額を更新する。

 これまで所在が不明瞭だった放映権の帰属を巡って、一括管理を目指すLPGAと長くツアーを支えてきたテレビ局の協議が難航し長期化。12月13日の最終期限までに、LPGAの趣旨に賛同しなかった日テレ系列のテレビ局が主催する3大会が中止となっていたが、中止扱いとなった大会の主催者が、存続を求めLPGAと協議していた。

 LPGAの公式サイトで小林浩美会長は「再交渉の結果、主催者様と弊協会との間で放映権の考え方について合意することができ、大会開催に至りましたこと、大変嬉しく存じます」とコメント。交渉の結果、すべての主催者がトーナメント中継映像における選手の肖像の価値を認めたとし、51年間あやふやだった、放映権の考え方が明確になったと指摘。さらに、弊協会が国内外への動画配信を一括管理することができる体制になったとした。

 また大会名、開催地が未定だった「LPGAウィメンズ・チャンピオシップ(仮称)」(5月9〜12日)は、2018年まで開催されていた「ワールドレディース・チャンピオシップ・サロパスカップ」として茨城GC東で開催することも決まった。

 継続が決まったのは下記の3大会。

 ◆KKT杯バンテリンレディスオープン(4月19〜21日)熊本空港カントリークラブ(熊本県)

 ◆中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン(5月24〜26日)中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県)

 ◆ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント(9月27〜29日)利府ゴルフ倶楽部(宮城県)

  ◆LPGA・小林浩美会長の話 この度、昨年度に開催を発表できなかったすべての大会につきまして、再交渉の結果、主催者様と弊協会との間で放映権の考え方について合意することができ、大会開催に至りましたこと、大変嬉しく存じます。この度の交渉を経て、全ての主催者様がトーナメント中継映像における選手の肖像の価値を認めてくださったことは大変意義のある、画期的なことです。これにより、弊協会創立以来51年間あやふやだった、LPGAツアーにおける放映権の考え方が明確になりました。さらに、弊協会が国内外への動画配信を一括管理することができる体制になりました。今後は、そこに向けて鋭意努力致す所存です。これまで、選手や会員はじめ全国のゴルフファンの皆様、大会関係者の皆様には、多大なご心配とご迷惑をおかけしましたこと、改めましてお詫び申し上げます。

続きを表示

2019年1月25日のニュース