五郎谷&吉住、山頂コースは男女ともに連覇達成 富士登山競走

[ 2018年7月28日 05:30 ]

笑顔を見せる山頂男子総合優勝の五郎谷俊(右)と同女子総合の吉住友里(左)
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 第71回富士登山競走(スポニチ後援)は27日、山梨県富士吉田市役所前をスタートする山頂、五合目コースの2コースに4091人がエントリーして開催された。山頂コースは五郎谷俊(コモディイイダ)が2時間39分28秒、同女子は吉住友里(MEDIFOAM)が3時間11分34秒でともに連覇を達成。五合目コース男子は山田雄喜(コモディイイダ)、同女子は吉田香織(TEAM R×L)がそれぞれ制した。

 五郎谷が悪条件を乗り越え王座を守った。7月に4回の試走を重ねたが「今日は特に乾燥していて砂利が滑り、前に全然進まなかった」と苦戦。それでも「このレースが本当に大好きだから負けたくなかった」と2位に14分以上の差をつける大勝を飾った。次戦の予定は高所を駆け抜けるスカイランニングの世界選手権。「日本代表として出るからには金メダルを狙いたい。ここから良い波に乗ってみせます」と意気込んだ。

 吉住は1週間前の練習中に転倒し左手親指を脱臼骨折し、手術を行いギプスで固定。岩をつかみ、はうように登る山岳レースでは不利な状態で目標の3時間切りはかなわなかったが「ケガの中で完走して、しかも優勝できて本当にうれしい」と、日本の第一人者は自信を深めた。理学療法士を辞め、現在はイベント出演などを含めて走ることに専念。「来年は出られるか分からないが、いつか3時間を切りたい」と話した。

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2018年7月28日のニュース