黄金世代JD 河本結が一発合格 大学生活&ゴルフで奮闘誓う

[ 2018年7月28日 05:30 ]

女子ゴルフ最終プロテスト   最終日 ( 2018年7月27日    兵庫県 チェリーヒルズGC=6307ヤード、パー72 )

<女子プロテスト最終日>合格のボードを指さす河本結(撮影・井垣 忠夫)
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 98年度生まれの“黄金世代”から昨夏の11人に続いて今夏も大量7人が合格を果たした。そのうちの一人、河本結(19=日体大2年)は最終日70をマークし、通算12アンダーの9位で一発突破。今後は学業と両立を図りながら世界女王を目指す。米ハワイ育ちのエイミー・コガ(22)が初日からの首位を守り、プロテスト記録を9打更新する通算20アンダーでトップ合格を果たした。

 合格者の大半が涙を流す中、河本は笑顔で歓喜の時を迎えた。

 「4日間で一番疲れの出る最後の最後にいいゴルフができたのはうれしい。これでやっと第一歩を踏み出すことができました」

 12番で3パットのボギーを叩き、一時は9アンダーまでスコアを落としたが、最終18番で4メートルのパットをねじ込むなど上がり5ホールで3バーディーを奪い、安全圏へ。大学生活を優先して昨夏は見送ったプロテストを一発でクリアした。

 「人生は長い。だからみんなと違って大学生とプロゴルファーの両立を決めました。反対した人にも二足のわらじが可能なことを証明したい」

 日体大では体育学部に在籍。月に1週間、通学し、スキージャンプの高梨沙羅、体操の白井健三、村上茉愛ら世界一経験者と同じカリキュラムを学ぶ。夢はスポーツを通じての社会貢献。現役引退後の人生を有意義にするため6年をかけて卒業する計画だ。

 ゴルフでは6月の下部ツアー、Skyレディースでプロ初優勝。そして、今回のプロテストでは一発合格。まだ、スタート地点だが「今のうちにしっかり土台づくりを」と世界一という壮大な夢へ地に足を着けて歩いている。

 父・由一さんは公務員。母・みゆきさんはアルバイトをしながら弟・力(18=日体大1年)と2人のゴルフ人生を支えてくれている。「稼いで恩返しをしたい」。次週8月3日開幕の北海道meijiカップが合格後の初戦。黄金世代からまた一人、個性派女子大生プロが誕生した。

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2018年7月28日のニュース