永峰 初V ツアー参戦4年目「一瞬何が起こったのか…」

[ 2018年4月23日 05:30 ]

ゴルフツアーフジサンケイ・レディース ( 2018年4月22日    静岡県 川奈ホテルGC富士C 6376ヤード、パー71 )

プレーオフの末に初優勝を飾り、菊地とハグする永峰咲希 
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 22歳の永峰咲希(ニトリ)がツアー初優勝を果たした。3打差5位から出て6バーディー、1ボギーの66をマーク。通算10アンダー、203で並んだ菊地絵理香(29=オンワードホールディングス)とのプレーオフを制した。首位からツアー14勝目を目指した上田桃子(31=かんぽ生命)は後半に崩れ、3位に終わった。

 菊地の約2メートルのパーパットが外れ初優勝が決まっても、永峰の表情は固まったまま。「一瞬何が起こったのか…。勝ったのか、みたいな心境でした」。それでも時間の経過とともに「想像していたよりも何倍もうれしかった」と歓喜の思いがこみ上げてくる。お立ち台では「常に支えてくれた母に感謝です」と話すと、見守っていた母・香奈子さん(46)に視線を送った。

 3差5位で迎えた最終日。「攻めるだけだった」と前半で3つ伸ばした。ハーフを終えて、食事面をサポートする母がこしらえた梅としそのおにぎりを口にして再加速。14番で2メートルを沈め、単独首位に立った。11アンダーとして迎えた18番。下りのバーディートライは2メートルほどオーバーし、返しのパットも入らず菊地に並ばれた。だが、「リードがあったからプレーオフになった」と前向きに捉えた。プレーオフ2ホール目。今度は同じ18番で長い下りのパットを数センチに寄せてお先にパー。相手に重圧をかけて死闘をものにした。

 アマ時代から実績を残したが、優勝争いに縁はなし。昨年は特にショットが低調で、賞金ランクも47位とどん底を味わった。12月に元賞金女王の古閑美保(35)から「芝からもいいけど、マットからの方が球数が打てる」との助言を受け、オフは前年の倍の600〜700球を打ち込んだ。「アイアンが良くなってきた」と感触をつかんでいた。

 次の目標を問われると「2勝目。それしかない。初めて経験した上がり3ホールの緊張感が今後に生きるはず」ときっぱり。ジェットコースターや飛行機など高いところが何より大好きという。14年にプロテストに合格し、ツアー本格参戦4年目の22歳が、さらなる高みへ歩み始めた。

 ◆永峰咲希アラカルト

 ☆生まれ 1995年(平7)4月28日生まれ、宮崎市出身の22歳。

 ☆サイズ 1メートル58、58キロ

 ☆ゴルフ 高岡小4年時には硬式テニスのスクールに通っていたが、閉鎖。11歳から父の賢一さん(51)が勤務する練習場で始める。

 ☆アマ実績 11年台湾アマ選手権、12年全国高校選手権春季大会、12年日本女子オープン選手権ローアマ。宮崎日大高在学中(11〜13年)はナショナルチーム入り。

 ☆☆プロ入り 高岡中3年時に決意。2014年7月に合格(86期生)。

 ☆憧れの選手 宮里藍、不動裕理。

 ☆性格 香奈子さんによると「がんこでマイペース」。

 ☆趣味 音楽鑑賞。

 ☆血液型 A型。

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2018年4月23日のニュース