スパーズ窮地脱出 40歳ジノビリの活躍でシリーズ初勝利

[ 2018年4月23日 08:57 ]

土壇場で活躍したスパーズのジノビリ(AP)
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 NBA西地区全体7位のスパーズは22日、地元サンアントニオで2位ウォリアーズを103―90(前半56―42)で退け、1回戦の4戦目でようやく初白星。第4Qの6分3秒に2点差まで詰め寄られたが、ここから連続8点を奪ってスイープ敗退(4戦全敗)を免れた。

 夫人死去に伴ってグレグ・ポポビッチ監督(69)が第3戦同様に戦列から離れ、エットレ・メッシーナ・アシスタントコーチ(57)が指揮を執ったが、97―110で敗れた19日の第3戦とは違って序盤から試合を支配。40歳9カ月となったマヌー・ジノビリは16得点中10得点を要所の第4Qに集中させ、残り3分53秒からは2本の3点シュートなどで8得点をマークしてチームを引っ張った。

 ジノビリのプレーオフ通算出場はシャキール・オニール(元レイカーズほか)を抜いて歴代6位の217試合。この日3本を決めた3点シュートのプレーオフでの通算成功本数は321となり、レジー・ミラー(元ペイサーズ)を抜いて歴代3位に躍り出た。

 スパーズは3点シュートを28本中15本成功させ、7本しか決められなかったウォリアーズの“お株”を奪った形。先発で出場したパティー・ミルズ(29)とディジョンテ・マーリー(21)も3本ずつ成功させてオフェンスのリズムを作った。ラマーカス・オルドリッジ(32)は22得点と10リバウンドをマーク。エリンさんの死去はチーム内に大きな衝撃を与えたが、第4戦では全選手が奮起して貴重な1勝をもぎとった。

 ステフィン・カリー(30)を膝の故障で欠いているウォリアーズはケビン・デュラント(29)が34得点、13リバウンド、ドレイモンド・グリーン(28)が9得点、18リバウンド、9アシストを記録したがシューティングに精彩を欠いてこのシリーズ初黒星。クレイ・トンプソン(28)はフィールドゴール(FG)を16本中4本しか決めることができず12得点にとどまった。

 なお第5戦は場所を再びオークランドに移して24日(日本時間25日)に行われるが、スパーズはレギュラーシーズンから通算でロードでは10連敗中。敵地で最後に勝ったのは2月25日に行われたクリーブランドでのキャバリアーズ戦(110―94)で、第5戦では不吉なデータと直面しながらのティップオフとなる。

  <チーム記録>

 ▼FG成功率=ウォリアーズ(37・8%)、スパーズ(45・7%)

 ▼3点シュート成功率=ウォリアーズ(25・0%)、スパーズ(53・6%)

 ▼FT成功率=ウォリアーズ(88・2%)、スパーズ(73・7%)

 ▼リバウンド=ウォリアーズ(61)、スパーズ(34)

 ▼アシスト=ウォリアーズ(19)、スパーズ(20)

 ▼ターンオーバー=ウォリアーズ(18)、スパーズ(8)

 ▼速攻ポイント=ウォリアーズ(15)、スパーズ(9)

 ▼ペイント内ポイント=ウォリアーズ(34)、スパーズ(34)

 ▼ベンチスコア=ウォリアーズ(24)、スパーズ(40)

 <個人記録>

 ▼チーム最多得点=デュラント(ウォリアーズ=34)、オルドリッジ(スパーズ=22)

 ▼チーム最多リバウンド=グリーン(ウォリアーズ=18)、オルドリッジ(スパーズ=10)

 ▼チーム最多アシスト=グリーン(ウォリアーズ=9)、ミルズ、ジノビリ(スパーズ=5)

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