池坊議長、現場の声重視を強調「時の声に揺れ動かず慎重に」女児土俵排除問題

[ 2018年4月13日 09:23 ]

日本相撲協会の評議員会の池坊議長
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 日本相撲協会の評議員会の池坊保子議長(75)が13日、フジテレビ「とくダネ!」(月〜金曜前8・00)に生出演し、ちびっこ相撲に参加予定だった小学生の女児が土俵に上がれなかった件について言及。「時の声に揺れ動くことなく、慎重に考えていかないといけない」と私見を述べた。

 池坊議長は「土俵は硬い土。顔をすりむいたり、危険なんじゃないか、安全上どうなんですかという声が力士から上がっていた」とし、女児を土俵に上げないとする意見は昨秋から出ていたと指摘。また「小学4、5年生にもなると女性もしっかりした体格になって、そういう子供が取っ組み合うことに多少の抵抗がある」と、力士側の反応についても説明した。

 このまま土俵から女児を排除するべきなのか。「将来、総理大臣に女性がなってほしいとは思うが、女性の総理大臣が出てくるから女性が土俵に上がるようにしようというのはおかしい」との持論も。また、過去に千代大海の断髪式で母親が土俵に上がれなかったことを振り返り「お母さんも上がって(断髪を)したかったでしょうし、千代大海関もお母さんを土俵に上げたかったと思う」と前置きしつつ「とはいえ、親ならいいのか、断髪式ならいいのかというと、なし崩し的になっていってしまう」と憂慮した。

 「命を賭して戦っている、相撲に向かっている力士の声も大切。今、ガアーっと“土俵に上げた方がいい”と、揺れ動くことはない」と慎重に議論すべきとの姿勢を強調。今回の騒動で苦情も多く届いていることも明かし「それに流されることはない。それでよいという声なき声もあるので冷静になるべきだと思う」と続けた。

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2018年4月13日のニュース