小平 初出場で決勝R カットライン出ないアナログなスコアボードが味方!?「集中できた」

[ 2018年4月8日 05:30 ]

マスターズ第2日   7435ヤード、パー72 ( 2018年4月6日    米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナルGC )

8番でティーショットを放つ小平智(共同)
Photo By 共同

 16位から出た小平智(28=Admiral)は4バーディー、6ボギーの74で回り、通算1オーバーの23位で決勝ラウンドに進んだ。初出場で予選通過という「1つ目の目標」を達成し、貪欲に上位進出を狙う。29位から出た松山英樹(26=LEXUS)は左手の痛み再発にもめげずに71とスコアを伸ばし、通算イーブンパーで首位と9打差の18位に浮上。パトリック・リード(27=米国)が66で回り、通算9アンダーでメジャー初の首位に立った。

 オーガスタにはデジタル表示のスコアボードはない。手作業で入れ替えるアナログなものが点在するだけで、そこにも上位選手のスコア経過など最小限の情報しか出てこない。マスターズのかたくなな伝統である。

 それが小平にはやりやすかったという。「日本や他の海外と違ってカットラインが書いてない。あまり意識せずに自分のプレーに集中できた」。初出場の気負いもなく、ただ純粋にコースと向き合い続けられた。

 そのコースとも、相性の良さを感じているという。「弱気に真ん中に打つとピンから遠ざかる。強い気持ちで打っていけるとバーディーが取れる。僕には合っている」。10番では残り180ヤードから1・5メートルにつけるなど、第2ラウンドのピンまでのショットの平均飛距離は10・76メートルで4位。持ち前のショット力がオーガスタでも生きた。

 昨年末の世界ランクで50位以内に入れば出場が決まったが、51位で惜しくも取り逃した。そこからはマスターズ開幕前週の50位以内の資格を目指してきた。1月の日本とアジアンツアーの共催イベントでは2戦連続の2位。その後も米ツアーに参戦して緊張感のある戦いを続け、「12月に決まるより自分自身が強くなれた」と成長を実感できた。

 妻の古閑美保さんや日本から駆けつけた友人の応援も「めちゃくちゃ力になっている」と笑顔。「出ただけでは終わりたくない」と語っていた意気込みは「あとは上位を目指すだけ。まだ出してない60台を出したい」と上方修正された。

続きを表示

2018年4月8日のニュース