“異次元”璃花子 今大会3種目4度目の日本新「自分のベースが凄く上がっている」

[ 2018年4月8日 05:30 ]

レースを終え笑顔を見せる池江璃花子
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 今夏のパンパシフィック選手権(辰巳)とアジア大会(ジャカルタ)の代表選考会を兼ねた競泳日本選手権第5日が7日、東京辰巳国際水泳場で行われ、女子100メートル自由形準決勝では池江璃花子(17=ルネサンス亀戸)が自身の持つ日本記録を0秒22更新する53秒46で、全体1位で決勝進出を決めた。今大会の池江の日本新は3種目で4度目。男子200メートル平泳ぎは小関也朱篤(26=ミキハウス)が2分8秒45で4連覇し、2年連続で平泳ぎ3冠とした。

タイムを確認した池江は何度もうなずいて笑顔を浮かべた。「思った以上に速かった。自分のベースが凄く上がっている」。準決勝で想定していた53秒台後半より大幅に速い53秒46。余力を残して入った前半50メートルは日本記録を0秒36上回るハイペースで、後半も粘って日本記録を0秒22更新した。

 今大会8レース目。午前中の予選前のアップの時には「びっくりするくらいきつかった」という。前のレースの興奮と、次のレースへの緊張で、日付が変わるまで寝付けない日々が続く。夜眠れない分、この日は予選後に3時間半も睡眠を取った。「寝るのが一番の疲労回復になる」。たっぷりの昼寝が記録更新につながった。

 今大会、日本記録更新は3種目で4度目。全体的に記録が低調な中、池江1人が別次元の泳ぎを続けている。きょう8日の最終日は100メートル自由形決勝と50メートルバタフライの予選、決勝に出場。「2種目とも日本記録で終わりたい」と力強く語った。

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2018年4月8日のニュース