小平、体調不良で無念の棄権 500Mで27連勝も総合連覇ならず「体が悲鳴を上げてしまった」

[ 2018年3月4日 18:26 ]

女子500メートルのレースを終えリンクを一周する小平奈緒。体調不良のため1000メートルを棄権した
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 平昌五輪スピードスケート女子500メートルで金、同1000メートルで銀メダルに輝いた小平奈緒(31=相沢病院)が4日、中国・長春市で行われている世界スプリント選手権に出場。前日の女子500メートルに続き、この日も500メートルで37秒72をマークし、同種目で27連勝を飾ったが、1000メートルを前に棄権を申し出た。平昌冬季五輪の1000メートル覇者ヨリン・テルモルス(28=オランダ)が1000メートルで2回とも1位となり初の総合優勝を果たした。

 第1日(3日)のレース後に2日から風邪で微熱があったことを明かし、「喉がつぶれそうだった。(レース)後半は呼吸が苦しくなった」と症状を訴えていた。

 今大会は2日間で行われ、各日500、1000メートルの4レースを滑り総合順位を争う。小平は五輪後の最初のレースとなった3日の500メートルでも好調ぶりを見せつけ同種目26連勝と好スタート。この日の500メートルで連勝を「27」に伸ばしたが、最後の1000メートル前に棄権した。

 多忙で体調を崩した。平昌から2月26日午後に帰国し、報告会や解団式をこなして28日午前に中国へ移動。「知らない間に、たまった疲れが結構ある」と漏らしていた。無敵の500メートルで連勝を27に伸ばしたものの、前日からタイムを0秒49落とし、2位のテルモルス(オランダ)との差はわずか0秒14。本来の滑りからはほど遠かった。

 2日間4レースを滑り、タイムを得点化したポイントで順位を争う今大会。平昌で金、銀のメダルを獲得した五輪女王には日本勢初の総合2連覇が期待されていが、無念の棄権で連覇を逃した。小平は5日に帰国する。

 ▼小平奈緒の話 連覇に挑むつもりで最大限、体調を整える準備をしてきたが、体が悲鳴を上げてしまったことが悔しい。思っていた以上に疲れが残っていたようなので、今は早く体調を回復させ、次に向かってまた励んでいきたい。

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