堀島 五輪の雪辱V「周りの応援に応えられた」 

[ 2018年3月4日 05:30 ]

フリースタイルスキーモーグルW杯秋田たざわ湖大会 ( 2018年3月3日    秋田県仙北市たざわ湖スキー場 )

W杯モーグルたざわ湖大会 今季2勝目の堀島、左は2位のミカエル・キングズベリー
Photo By 共同

 男子は平昌五輪代表の堀島行真(20=中京大)が91・03点で優勝した。世界選手権王者として臨んだ五輪は11位に終わったが、平昌五輪金メダルのミカエル・キングズベリー(25=カナダ)を抑えてW杯2勝目を挙げた。同五輪銅メダルの原大智(21=日大)は13位だった。

 失意の五輪から約3週間。悔しさを晴らす優勝、と簡単に割り切れるものではなかった。「五輪で結果が出なかったことは変わらない。気持ちは晴れない」。堀島にとってこの優勝は「周りの応援に応えられたこと」が唯一のなぐさめだった。

 帰国後はテレビで見た日本選手団の活躍に刺激を受けて徐々に立ち直った。原への注目の大きさにメダルの価値を実感しつつ、代表の城勇太コーチにはLINEで「ミック(キングズベリー)に勝って絶対王者になる」と誓った。今大会はチームよりも3日早く会場入りしてじっくりと調整。ねじれた斜面と不規則なコブを攻略し、最終滑走のキングズベリーのミスを誘発する滑りを見せた。平昌での失敗は取り返しがつかないからこそ「過去を振り返らず前を向いていくしかない」と次の一歩を踏み出した。

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2018年3月4日のニュース