白井 内村棄権に決意「全てをあれで伝えてくれた 安心して見ていてほしい」

[ 2017年10月3日 11:48 ]

体操 世界選手権

世界体操選手権男子予選、白井健三の床運動
Photo By 共同

 体操の世界選手権で初めて個人総合に出場した白井健三(21=日体大)は85・697点で暫定4位につけた。鉄棒で落下はあったものの、床運動と跳馬は種目別でも暫定トップのハイスコアを叩き出した。「結果と点数にこだわらないと決めて臨んでいる。練習通りできたことに喜びを感じている」と冷静に振り返った。

 師匠と仰ぐ内村が跳馬で左足首を痛め、後半3種目を棄権。「もちろん航平さんも悔しいと思うけど、一緒に決勝で演技をしたかったので僕も悔しい」。内村が棄権を決断した鉄棒。白井が演技開始を待っていると、内村は白井の背中をポンと叩いてフロアを降りた。「全てをあれで伝えてくれた。ああいう動作をしてくれるだけで嬉しい」。

 進出が決定的な個人総合の決勝は、5日(日本時間6日)に行われる。「ここでこそ自分の力が試される。安心して航平さんには上から見ていてほしい」。内村が築いてきたオールラウンダーの伝統を、白井がつなぐ。

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