内村選手棄権で驚き戸惑い 目を潤ます母、心配する妻「プラスに捉えてくれたら」

[ 2017年10月3日 18:26 ]

体操の世界選手権男子予選で、跳馬の演技で左足首を負傷した内村航平
Photo By 共同

 2日にモントリオールで開幕した体操の世界選手権で男子個人総合7連覇を目指した日本のエース内村航平選手(28)=リンガーハット=が左足首を痛め、途中棄権するアクシデントに見舞われた。五輪、世界選手権を合わせた8年連続の世界一を含め、9年間続いた国内外の大会での連勝記録が「40」で止まり、関係者は驚きと戸惑いに包まれた。

 スタンドで声援を送った母の周子さんは目を潤ませつつ「私が泣くわけにはいかない」と気丈に振る舞った。周囲の期待や重圧、度重なる故障を乗り越えて伸ばしてきた超人的な連勝記録。「本人が言うように、しんどい、地獄のような日々だったと思う。でも、先を見て考えられる子。人の痛みも分かって、さらに成長してくれるはず」と期待した。

 妻の千穂さん(28)は娘2人を連れて現地で応援した。けがの程度を心配し「これまでけがで途中棄権というのはなかった。休むことが必要なのかな。プラスに捉えてくれたら」と話した。

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2017年10月3日のニュース