川内“ど根性”走法でカーブ地獄攻略へ 6日男女マラソン号砲

[ 2017年8月5日 05:30 ]

世界陸上開幕を前に会見する(左から)中本、川内、井上
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 陸上の世界選手権は4日(日本時間5日未明)、ロンドン競技場で開幕し、6日には男女のマラソンが史上初めて同日開催される(男子は日本時間午後6時55分、女子は午後10時スタート)。1周10キロを4周するコースには急カーブが多いが、3度目の代表で初のメダルを狙う川内優輝(30=埼玉県庁)は持ち前のど根性走法で、カーブ地獄に挑む。

 ロンドンはコースの癖が凄い。市街地コースにはV字カーブや直角カーブがあり、台形カーブもある「カーブ地獄」だ。1周10キロを4周する周回コース。川内は年末年始に日本勢で最初に試走した。「折り返しと急カーブが多い。バランスを崩す恐れがある。平たんと思ったら上り下りがある。そこで仕掛けてくる選手が出てくる」とイメージはできている。

 16年12月の福岡国際で3位に入ったことでロンドンに一番乗りすることができた。実はその福岡の2日前には左足首を捻挫していた。パンパンに腫れた状態で2時間9分11秒を出したド根性で、カーブが多く負担が大きい難コースに挑む。

 4日に行われた会見では「過去2回は暑い世界選手権だった。ロンドンに入って凄く涼しく、いい練習を積めた」と語り、「メダルを目標に、少なくとも入賞を目指したい」とと意気込んだ。最後の日本代表と位置づける大舞台で、集大成のレースを見せる。

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