葛西2回目進めず 伊東が日本勢最高15位 ジャンプ男子ラージヒル

[ 2017年3月4日 05:30 ]

ジャンプ男子ラージヒルで32位となった葛西紀明
Photo By 共同

 ノルディックスキーの世界選手権第8日ジャンプ男子ラージヒル(ヒルサイズ=HS130メートル)が2日に行われ、日本勢は伊東大貴(雪印メグミルク)が122メートル、120メートルの合計248・7点で15位となったのが最高だった。竹内択(北野建設)は122メートル、121メートルの244・8点で17位。23歳のシュテファン・クラフト(オーストリア)が2回とも127・5メートルを飛び、279・3点でノーマルヒルに続いて優勝、2003年のアダム・マリシュ(ポーランド)以来、14年ぶりの個人2冠を達成した。44歳の葛西紀明(土屋ホーム)は1回目に114メートルの108・1点にとどまり、上位30人による2回目に進めず32位、作山憲斗(北野建設)は50位に終わった。

 風が舞う難しい条件の中、ジャンプ男子ラージヒルの葛西は1回目にK点(116メートル)に2メートル届かず、2回目に進めなかった。日本の横川ヘッドコーチは「空中に入るのが早すぎた。(不利な)追い風にも当たった」と指摘。28位だったノーマルヒルに続いて振るわず、44歳の大ベテランは渋い表情を浮かべて無言のまま足早に引き揚げた。得意のラージヒルで30位以内に入れなかったのは、09年以来4大会ぶり。ラハティは1989年に世界選手権初出場を果たした会場だが、苦い記憶が多いそうで、悔しい思い出がまた一つ増えてしまった。

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2017年3月4日のニュース