桃田の処分4月にも解除へ 違法カジノ問題で出場停止 バド協会理事会

[ 2017年3月4日 20:37 ]

 日本バドミントン協会は4日、東京都内で理事会を開き、違法カジノ店での賭博行為で無期限の試合出場停止とした男子シングルスの元世界ランキング2位、桃田賢斗選手(22)=NTT東日本=の処分解除を12日の理事会で話し合うと決めた。この問題で、有期で最長だった1年間の出場停止処分を受けた選手の期限が4月9日までのため、桃田選手の処分解除は4月10日以降となる。

 銭谷欽治専務理事は処分を解く条件として「100%に近い理事がもういいよ、ということであれば」と述べた。12日の理事会で決まらなかった場合は5月27日の理事会で再び審議するという。

 銭谷専務理事は「NTT東日本から定期的に経過報告を受けている。一生懸命やっている。社会的制裁は十分に受けた」と桃田選手の社会貢献活動へ積極的に参加する姿勢や、仕事と練習に臨む態度を評価した。

 日本協会のルールにより、昨年の全日本総合選手権に出ていない桃田選手は、今年の国際大会に出られない。しかし上松芳則選手強化本部長は、特例として自費での海外遠征を許可することについて「理事会で処分が解けたら前向きに検討したい」と話した。

 桃田選手は昨年4月に田児賢一選手(27)=当時NTT東日本、後に解雇=らとともに違法賭博をしていたことが発覚して処分を受け、メダル獲得の期待が高かったリオデジャネイロ五輪出場を逃した。常習性が高かった田児選手は、日本協会から桃田選手より厳しい無期限の登録抹消処分を受けたが、昨年12月にマレーシアのプロリーグで選手として復帰した。

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2017年3月4日のニュース