4回転5発時代に…基礎点に大幅な差 平昌金へ必須

[ 2017年2月20日 05:43 ]

フィギュアスケート四大陸選手権最終日・男子フリー ( 2017年2月19日    韓国・江陵 )

4回転フリップを飛ぶネイサン・チェン
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 昨季は羽生がフリーで4回転ジャンプ3本(トーループ2本、サルコー1本)の構成で世界最高得点を2度更新した。その一方で、金博洋(中国)が四大陸選手権で4本の4回転ジャンプ(ルッツ、サルコー、トーループ2本)を成功させ、4回転ジャンプの種類と本数が増える新時代の到来を予感させた。

 日本勢は新たな時代に素早く対応した。羽生は昨年9月に世界で初めて4回転ループに成功し、3つ目の4回転ジャンプを手に入れた。宇野は昨年4月に世界で初めて4回転フリップに成功。現在は3つの4回転ジャンプを跳ぶ。そんな中、ジュニアから転向してきたチェンは4種類の4回転ジャンプ(ルッツ、フリップ、サルコー、トーループ)を武器に急成長。1月の全米選手権で世界で初めて4種類5本の4回転ジャンプを成功させ今回再び5本着氷した。

 現在、4回転ジャンプはアクセル以外の5種類が跳ばれている。同じ種類のジャンプなら3回転と4回転では基礎点が6〜7・6点違う。世界選手権2連覇中のフェルナンデス(スペイン)は2種類3本、宇野と羽生は3種類4本、チェンは4種類5本の構成だ。羽生は将来的にルッツ挑戦に意欲を持っており、宇野もサルコーの準備をしている。3月の世界選手権(ヘルシンキ)でどういう勝負になるか。チェンが勝つようなら、今後5本がスタンダードになるかもしれない。

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2017年2月20日のニュース