NBA球宴 キャブス・レブロンら先発選手10人が決定

[ 2017年1月20日 15:34 ]

NBA球宴先発選手に選ばれたジェームズ(左)とデュラント(AP)
Photo By AP

 NBAオールスターゲーム(2月19日=ニューオーリンズ)の先発選手が19日に決定。今年から変更となった新たな選考方法によって東西両軍のスターター(計10人)が決まり、ファン投票で最多の189万3751票を集めたレブロン・ジェームズ(キャバリアーズ=32歳)はNBA14シーズンで13回目の先発を務めることになった。

 従来はファン投票だけで先発選手が決まっていたが、今季からは選手とメディアも投票に加わる形となり、それぞれに“比重”を設定。各部門の投票数に従って順位を算出したあと、ファン投票の順位に0・5、選手とメディアの投票順位にそれぞれ0・25をかけてそのポイント合計の少ない順(合計が同じ場合にはファン投票の順位優先)に、東西フロントコート陣(各3人)とガード陣(各2人)の先発選手が決定した。

 ジェームズは3部門すべて投票数がトップで比重ポイントは1・0。東軍フロントコートでは2メートル11の万能フォワードでギリシャ国籍のヤニス・アデトクンボ(バックス=22歳)が3部門すべて2位の得票を集め、バックスの選手としては2004年のマイケル・レッド以来となる球宴出場を決めた。

 見解が分かれたのは東西両軍のガード。東軍ではファンと選手の投票でカイリー・アービング(キャバリアーズ=24歳)が1位だったが、メディアの投票では1メートル75と小柄ながら今季リーグ4位の28・7得点を挙げていたアイゼイア・トーマス(セルティクス=27歳)がトップになった。トーマスは2位となったデマー・デローザン(ラプターズ=27歳)と比重ポイントが同じ(2・75)だったが、ファン投票の順位(3位と4位)で劣ったために次点。西軍でも今季21回のトリプルダブルを達成して得点部門1位(30・6)のラッセル・ウエストブルック(サンダー=28歳)が、ステファン・カリー(ウォリアーズ=28歳)とジェームズ・ハーデン(ロケッツ=27歳)と比重ポイントで並びながら(3人とも2・0)、ファン投票(3位)での順位で劣って次点となった。

 目立ったのはウォリアーズの組織票。西軍フロントコートのファン投票では今季5・5得点、6・6リバウンドという成績しか残していないウォリアーズの先発センター、ザザ・パチューリア(32歳)が2位。従来の方式ならば球宴の先発に選出されていただけに、選手(12位)とメディア(10位)の投票が組織票への「抑止力」として機能する結果となった。

 一方でこれまで球宴の常連だったドウェイン・ウェイド(ブルズ=35歳)やカーメロ・アンソニー(32歳=ニックス)が先発の座から外れるなど実績重視の一面もチラリ。プロスポーツ界の球宴で初めてとなった“三者混合方式”は各方面に話題と論議をもたらす結果となった。

 なお先発選手と投票結果は以下の通り。監督投票によるリザーブ選手は26日(日本時間27日)に発表される。

 <NBA球宴・比重ポイント順位。☆は先発。Fはファン投票順位、Pは選手間投票順位、Mはメディア投票順位>

 ▼東軍フロントコート(先発3人) ☆(1)レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ、1・0=F1、P1、M1)、☆(2)ヤニス・アデトクンボ(バックス、2・0=F2、P2、M2)、☆(3)ジミー・バトラー(ブルズ、4・0=F5、P3、M3)、(4)ジョエル・エンビード(76ers、4・75=F3、P8、M5)、(5)ケビン・ラブ(キャバリアーズ、4・75=F4、P7、M4)、(6)クリスタプス・ポルジンギス(ニックス、6・25=F7、P5、M6)、(7)ポール・ジョージ(ペイサーズ、7・0=F8、P4、M8)、(8)カーメロ・アンソニー(ニックス、7・5=F6、P6、M12)、(9)ジャバリ・パーカー(バックス、10・5=F10、P10、M12)、(10)ハッサン・ホワイトサイド(ヒート、11・0=F11、P14、M8)

 ▼東軍ガード(先発2人) ☆(1)カイリー・アービング(キャバリアーズ、1・5=F1、P1、M3)、☆(2)デマー・デローザン(ラプターズ、2・75=F3、P3、M2)、(3)アイゼイア・トーマス(セルティクス、2・75=F4、P2、M1)、(4)ドウェイン・ウェイド(ブルズ、4・0=F2、P6、M6)、(5)カイル・ラウリー(ラプターズ、4・75=F5、P5、M4)、(6)ジョン・ウォール(ウィザーズ、5・75=F7、P4、M5)、(7)デリック・ローズ(ニックス、7・25=F6、P9、M8)、(8)ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ、7・75=F9、P7、M6)、(9)エイブリー・ブラドリー(セルティクス、10・0=F10、P12、M8)、(10)ブラドリー・ビール(ウィザーズ、11・0=F14、P8、M8)

 ▼西軍フロントコート(先発3人) ☆(1)ケビン・デュラント(ウォリアーズ、1・0=F1、P1、M1)、☆(2)カワイ・レナード(スパーズ、2・5=F3、P2、M2)、*(3)アンソニー・デービス(ペリカンズ、3・5=F4、P3、M3)、(4)ディマーカス・カズンズ(キングス、5・0=F6、P4、M4)、(5)ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ、6・25=F5、P9、M6)、(6)ザザ・パチューリア(ウォリアーズ、6・5=F2、P12、M10)、(7)マーク・ガソル(グリズリーズ、7・5=F10、P5、M5)、(8)カールアンソニー・タウンズ(ティンバーウルブス、7・75=F7、P10、M7)、ラマーカス・オルドリッジ(スパーズ、8・0=F8、P6、M10)、(10)ディアンドレ・ジョーダン(クリッパーズ、9・25=F11、P7、M8)

 ▼西軍ガード(先発2人) ☆(1)ステファン・カリー(ウォリアーズ、2・0=F1、P3、M3)、☆(2)ジェームズ・ハーデン(ロケッツ、2・0=F2、P2、M2)、(3)ラッセル・ウエストブルック(サンダー、2・0=F3、P1、M1)、(4)クレイ・トンプソン(ウォリアーズ、5・0=F4、P8、M4)、(5)クリス・ポール(クリッパーズ、5・0=F5、P6、M4)、(6)ダミアン・リラード(トレイルブレイザーズ、6・5=F8、P4、M6)、(7)エリック・ゴードン(ロケッツ、8・75=F7、P15、M6)、(8)C・J・マッカラム(トレイルブレイザーズ、10・75=F16、P5、M6)、(9)アンドレ・イグダーラ(ウォリアーズ、11・5=F9、P22、M6)、(10)マヌー・ジノビリ(スパーズ、11・5=F10、P20、M6)

 *比重ポイント=F×0・5+P×0・25+M×0・25

続きを表示

この記事のフォト

2017年1月20日のニュース