谷原 暫定首位発進!悲願マスターズへ世界54→50位以内必ず

[ 2017年1月20日 05:30 ]

男子ゴルフツアーSMBCシンガポール・オープン第1日 ( 2017年1月19日    シンガポール セントーサ・ゴルフクラブ=7398ヤード、パー71 )

1番でティーショットを放つ谷原秀人
Photo By 共同

 日本ツアー開幕戦でアジアツアーと共同開催の大会。日没サスペンデッドとなったが、昨季3勝の谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)が7バーディー、1ボギーの65をマークし、小平智(27=Admiral)らと並び暫定首位に立った。今大会で12位以内に入った選手の中で、有資格者を除く上位4人に全英オープン(7月20日開幕、英国)出場権が与えられる。

 マスターズ行きの切符獲得へ、谷原が最高のスタートを切った。「パットがさえていた」とアジア有数の名門コースで65をマーク。午後からの雷雨による競技中断の前に18ホールを回り終え、暫定首位に立った。

 パットの名手が本領を発揮した。2012年から3年連続で平均パット数1位を記録。昨年は3位だったが、衰えは見せていない。スタートホールの10番から6メートル、4メートルのパットを沈めて2連続バーディー。14番では奥から8メートルの長いパットをねじ込みスコアを伸ばした。海に打ち込んだ15番では、10メートルを沈めてパーセーブ。「パットはタッチも比較的合っています。くせのあるグリーンだけどハワイ(ソニー・オープン、ワイアラエCC)と似ているような感じがする」。先週の経験を生かした名手は「グリーンスピードが出ているので、そこは気をつけてやっています」とうなずいた。

 先週のソニー・オープンから使用するパターをマレット型からピン型にした。「マレットだと順目、逆目が分からなくなる。速いグリーンではピンの方が感覚を出しやすい」と相棒の変更も功を奏した。

 現在、世界ランキング54位。マスターズ出場の資格条件となる50位以内に入るため、ハワイから16時間の長旅を経て、シンガポールまでポイントを取りに来た。「腰の張り、足の疲労」とぼやいたが、精神面は充実している。全ては10年ぶり2度目となるオーガスタの舞台を踏むため。38歳は「モチベーションも上がっている。チャンスがあれば勝ちたい」と笑みを浮かべながら意気込んだ。

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2017年1月20日のニュース