渡部暁斗 出遅れ何の逆転V 飛躍10位から距離ぶっちぎり

[ 2016年12月26日 05:30 ]

 ノルディックスキー複合の全日本コンバインド大会は25日、北海道・名寄市ピヤシリシャンツェなどで行われ、W杯個人総合で5位につける渡部暁斗(北野建設)が優勝した。前半飛躍(HS100メートル)は10位にとどまったが、首位と38秒差でスタートした後半距離(10キロ)で逆転した。2〜4位は写真判定の結果、清水亜久里(ユーグレナ)が2位、山元豪(早大)が3位、渡部剛弘(ガリウム)が4位となった。女子は宮崎彩音(長野・野沢温泉中)が優勝した。

 14年ソチ五輪銀メダリストの渡部暁が圧倒的な力差を見せつけた。前半飛躍で10位と出遅れたが、後半距離(2・5キロ×4周)では1周目で8人の先頭集団に入ると、3キロ付近の上りでペースアップ。そのまま後続を引き離し、最後は余裕を持ってフィニッシュ。「ペースを上げたら誰もついてこられなかった。(独走時は)W杯なら…と思いながらペースを考えたが、1人で走ると疲れました」と苦笑いを浮かべた。

 今季はW杯個人戦3位が最高で、総合では5位につけている。総合上位4人はドイツ勢が占めており「風穴をあけたい。2016年が終わり、反撃を開始できれば」と言い切った。年明けから再びW杯に参戦する。次戦は来年2月の世界選手権の舞台でもあるフィンランド・ラハティで開催される。

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2016年12月26日のニュース