春日山親方、和解せず 相撲協会と契約できない見通し

[ 2016年12月26日 10:40 ]

 大相撲の春日山親方(元幕内浜錦)が、先代親方の岩永祥紀氏(元幕内春日富士)に年寄名跡証書の引き渡しを求めた訴訟は26日、東京高裁で和解協議が行われたが、和解は成立しなかった。

 日本相撲協会は同日午後の年寄総会で、全親方と人材育成業務の委託契約を結び直すが、その際に年寄名跡証書の預かり証が必要としている。預かり証を持っていない春日山親方は、この日和解が成立しなかったため、現状では再契約できない見通しだが、相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)によると、年寄総会で他の親方衆の意見も募り、対応を話し合うという。

 春日山親方は「協議を重ねてきたが折り合いがつかなかった。スムーズにいければ良かったのだが。(再契約は)協会の判断による」と話した。

 春日山親方は2013年に提訴。今年8月の一審判決で同親方は、証書を所有するための対価として1億7160万円の支払いを命じられた。(共同)

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