大阪・薫英女学院　かっとばしＶ　２区・高松が９人抜き激走

男子第６７回・女子第２８回全国高校駅伝 （ 2016年12月25日    京都・西京極陸上競技場発着＝男子７区間４２・１９５キロ、女子５区間２１・０９７５キロ ）

２区３・５キロ付近で競り合う大阪薫英女学院の高松智美ムセンビ（右）と長野東の松沢綾音（代表撮影）
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　女子は２区の高松智美ムセンビ（２年）が力走を見せた薫英女学院（大阪）が１時間７分２４秒のタイムで２年ぶり２度目の優勝を飾った。男子の倉敷（岡山）は大会歴代６位の記録となる２時間２分３４秒の好タイムをマーク。３９回目の出場で、岡山県勢としても初めて都大路を制した。

　２区の高松智美ムセンビがトップに立つと、最後まで後続を寄せ付けず。大阪薫英女学院が圧倒的な強さで２年ぶりの栄冠をつかんだ。アンカーの竹内は「この差なら大丈夫だと思っていた。自分の力を信じて走りました」。満面の笑みで喜びをかみしめた。

　３７秒差は関係なかった。元陸上選手で０１年の長野マラソンでも優勝したケニア人の父を持つ高松は１０位でスタートすると、躍動感あふれる走りで次々と走者をかわしていく。「上りで前の人を抜かして、堀川（通り）に入る前に１番に」。残り５００メートル付近で先頭に立ち、思い描いた通りにレースを運んだ。大会前には昨年大会をともに走り、現在は米オレゴン州でトレーニングをしている姉の望ムセンビからメールが届いた。１４年の南京ユース五輪３０００メートル金メダリストの姉は「智美らしく、緊張しないでいつも通りに」と激励。昨年の自身の記録を１５秒上回る好走で応え、村尾にたすきをつないだ。

　３区の村尾、４区の中島はともに区間賞の快走でアンカー竹内の独り旅を演出した。１区を走った唯一の３年生、嵯峨山は２年前の初優勝メンバーで「あの時は先輩に頼る気持ちだった。今日は頼もしい後輩が待っていた」と相好を崩した。

　安田功監督（５５）は２年ぶりの優勝に「今年は思っていた５人で、思っていた区間を走ることができた」と振り返った。高校、大学と短距離に打ち込んだ指揮官は０７年から現職。指導が一方的になる面があるため、選手との会話を増やし、自ら考えるよう自主性を促してきたこともプラスに作用した。次男の尚憲（２年）は履正社高野球部の主砲として来秋のドラフト上位候補に挙がり、今秋の明治神宮大会や国体など６冠に輝いている。「なか立ち、思い描いた通りにレースを運んだ。大会前には昨年大会をともに走り、現在は米オレゴン州でトレーニングをしている姉の望ムセンビからメールが届いた。１４年の南京ユース五輪３０００メートル金メダリストの姉は「智美らしく、緊張しないでいつも通りに」と激励。昨年の自身の記録を１５秒上回る好走で応え、村尾にたすきをつないだ。

　３区の村尾、４区の中島はともに区間賞の快走でアンカー竹内の独り旅を演出した。１区を走った唯一の３年生、嵯峨山は２年前の初優勝メンバーで「あの時は先輩に頼る気持ちだった。今日は頼もしい後輩が待っていた」と相好を崩した。

　安田功監督（５５）は２年ぶりの優勝に「今年は思っていた５人で、思っていた区間を走ることができた」と振り返った。高校、大学と短距離に打ち込んだ指揮官は０７年から現職。指導が一方的になる面があるため、選手との会話を増やし、自ら考えるよう自主性を促してきたこともプラスに作用した。次男の尚憲（２年）は履正社高野球部の主砲として来秋のドラフト上位候補に挙がり、今秋の明治神宮大会や国体など６冠に輝いている。「なかなか試合に行けませんが、僕の知らないところで活躍している。父親としては、負けていられないなと思っていた」。父子そろっての全国大会での活躍に笑顔がほころんだ。