小池都知事 バレーボール会場「有明アリーナ」新設を正式表明

[ 2016年12月16日 14:09 ]

 2020年東京五輪のバレーボール会場の見直しで、東京都の小池百合子知事は16日午後の定例記者会見で、有明アリーナ(江東区)の新設を正式に表明した。既にボート、カヌー・スプリント会場と水泳会場の新設が決定しており、小池知事が見直しを提案した3会場全てが、当初計画のコスト削減案で新設されることになる。

 有明地区では他に体操競技場や自転車BMXコースが整備されるほか、テニスも開催される予定。関係者によると、知事は周辺を一体的に開発することで、五輪の記念エリアになるとの意義を強調。

 横浜アリーナ(横浜市)への変更案については、周辺民有地の借り上げが難しいため断念した。

 有明アリーナは大会後、民間企業に運営権を売却する「コンセッション方式」を導入し、民間資金を活用する考え。21日の開催で調整している都や国際オリンピック委員会(IOC)、五輪・パラリンピック組織委員会、政府によるテレビ電話形式の4者協議で新設が正式に決まる。

 11月29日に都内で開かれた4者のトップ級会合では、ボート、カヌー・スプリント会場「海の森水上競技場」(都内臨海部)と水泳会場「五輪水泳センター」(江東区)の新設が決定。バレーボール会場は、横浜への変更案が大幅なコスト削減につながるとして、小池知事が結論の持ち越しを提案し、12月下旬まで検討を続けることになっていた。

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2016年12月16日のニュース