琴音　３差発進で初Ｖいただきます！昨季失速を反省して食改善

女子ゴルフ　ＴＯＴＯジャパンクラシック第１日 （ 2016年11月4日    茨城県小美玉市　太平洋クラブ美野里コース＝６６４６ヤード、パー７２ ）

＜ＴＯＴＯジャパンクラシック初日＞１８番、ギャラリーの声援に笑顔で応える堀琴音

　大会初出場の堀琴音（２０＝東芝）が５バーディー、２ボギーの６９で回り、３アンダーで首位と３打差の７位と好位置につけた。昨季終盤に息切れした反省から食事面を改善。前週まで出場５試合でトップ５に３度入った好調を維持し、念願のツアー初優勝へ好スタートを切った。６６で回った世界ランキング２位のアリヤ・ジュタヌガーン（２０＝タイ）と姜秀衍（カンスーヨン、４０＝韓国）が６アンダーで首位に並んだ。 【第１Ｒ成績】

　米ツアーメンバーがリーダーボードの上位を占める中、初出場の堀が存在感を示した。８番パー３で５Ｕでの第１打を１・５メートルにつけると、９番パー５はピンまで残り１０５ヤードの第３打を３０センチにぴたりとつけて連続バーディー。得意のショットでチャンスを数多くつくり、「風が強かったけどマネジメントもできた」と白い歯を見せた。

　直近５試合でトップ５入りが３度。１メートル６３、５３キロのスレンダーな体形で昨季は終盤まで体力が持たなかった反省から食事面を見直した。元々、食が細かったが、体重を維持するために「ごはんをいっぱい食べるようにしている」。ラウンド中はおにぎりやフルーツなどの軽食しか取れないため、スタート前の朝ご飯を約４５分かけてしっかり食べる。筋肉の元となるタンパク質を取るため卵や豚肉など、エネルギー源になる白米などの糖質を中心に摂取。この日は白米を茶わん１・５杯、卵焼き、ベーコン、茨城特産の納豆などをきれいに平らげた。

　昨季はシード権を持っていなかったため、シーズン終盤は主催者推薦選考会（マンデートーナメント）を経て試合に出場していた。「月曜日にマンデーを回ってから本番で、去年は週に２回も試合があるようなものだった。精神的にも体力的にもきつかった」。シード権を得た今年は「知っているコースも増えたので週の火曜日は休養に充てることもある」と自分の状態を見極めながらうまく調整している。

　最近はＬＰＧＡ公式フェイスブックに堀の記事が掲載されると、すぐに１０００件を超える「いいね」がクリックされるという。日本ツアーの人気者が憧れるのは３位につけたルイスだ。「細身なのにショットが強いし格好いい。２日目からもスコアを伸ばして一緒に回りたい」。同組でのラウンド、念願のツアー初優勝と夢は膨らむ。