アリヤ・ジュタヌガーンが首位発進 規格外スプーン290ヤード!

[ 2016年11月5日 05:30 ]

女子ゴルフTOTOジャパンクラシック第1日 ( 2016年11月4日    茨城県小美玉市 太平洋クラブ美野里コース=6646ヤード、パー72 )

<TOTOジャパンクラシック初日>1番、ティーショットを放つアリヤ・ジュタヌガーン

 キャディーバッグから1Wを抜いてプレーしたA・ジュタヌガーンが66で回ってきた。「ティーショットはスプーン(3W)と2番アイアンを使った。数ホールはいいショットができた。パットが入ったし、チップインが2回あったのが大きかった」。首位で滑り出し満足そうにほほ笑んだ。

 8番で2・5メートルを沈めて、9番パー5は第3打を60センチに付けて伸ばした。10番では残り18ヤードから60度のウエッジで放り込んで3連続バーディー。18番はグリーン手前から15ヤードを50度のウエッジで流し込みチップインバーディー締め。合計23パットとグリーンも制した。

 小技が光ったが、やはり持ち味はパワーだ。1Wなしでもこの日の平均飛距離は258・5ヤード。377ヤード設定の4番では驚異の1打で度肝を抜いた。3Wで打ったティーショットは、1Wを使った同組の2人より60~70ヤードも飛んだ。推定飛距離は約290ヤード。「スプリンクラーに当たったからよ。自分でも驚いたわ」と本人も目を丸くした。

 「他の人より飛距離が出ることを意識したのは11歳の時」。史上最年少(当時)で米ツアーデビューしたのもその頃だ。当時の1Wの平均飛距離は210ヤード。さらに80ヤード伸びた今は1Wを握らなくても米ツアーで戦えるようになった。

 今季初優勝を含む5勝を挙げているタイの新星。黒いウエアは先月亡くなったプミポン国王への服喪を示す。8月のカナダ女子オープン以来の6勝目を視界に捉えて「目標は残り2日間楽しんでプレーすること」とまたほほ笑んだ。

 ▼A・ジュタヌガーンの米ツアー優勝 今季、ヨコハマタイヤ・クラシック、キングズミル選手権、ボルビック選手権、全英リコー女子オープン、カナダ女子オープンの合計5勝している

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