男子もアマ旋風だ!16歳・中島啓太 69で4位発進

[ 2016年10月14日 05:30 ]

男子ゴルフツアー日本オープン第1日 ( 2016年10月13日    埼玉県入間市 狭山ゴルフクラブ=7208ヤード、パー70 )

<日本オープン選手権初日>1番、ティーショットを放つ中島
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 最終18番、16歳のアマチュアが大歓声を浴びた。残り185ヤードから6Iでピン左奥5メートルにつけた中島はバーディーパットを沈めて1アンダー、69でフィニッシュした。「出来過ぎ。フェアウエーに行っても無理しないでパーを積み重ねてボギーを減らすゴルフを目標にした」。ボギーを叩いた直後の13番では5Iで放った第1打がラフに入ったが冷静に刻み残り50ヤードから58度のウエッジで2メートルにつけてパーを拾った。

 日本オープンは昨年から一般アマチュアも参加できる予選会ドリームステージを導入。ドリームステージから勝ち上がって初めて本戦に出場したのが中島。「こんなに大ごとになるなんて」と目を丸くした。

 前日、クラブメーカー担当者の計らいで松山、スコットとの練習ラウンドが実現した。「松山さんに話しかけてもらったのに緊張して何も話せなかった」というが、世界トップレベルのプレーは刺激になった。「(飛距離で)置いていかれて萎えた。ラフからのアプローチは参考になった」。この日スタート前には松山に「自信を持って行ってこい」と励まされた。多くの観客に見守られながらのラウンドにもかかわらず「(松山、スコットと回った)昨日の方が緊張した」と笑った。

 日本女子オープンでは15歳の長野未祈(千葉・麗沢高1年)が第3日に単独首位に立ち、17歳の畑岡奈紗(茨城・ルネサンス高3年)が優勝。長野とは連絡を取り合う仲で、畑岡とも昨年ナショナルチームの合宿で一緒にトレーニングした。「みんな頑張っている。負けていられない」と闘志をかき立てていた。

 ツアー6試合目。前戦のトップ杯東海クラシックで初めて予選通過を果たしたばかりだが、メジャーで4位発進。アマチュアで勝てば27年第1回の赤星六郎以来89年ぶりの快挙だが「まずは予選を通ること。(第2日は)イーブンで回れたら上出来」と足元を見つめた。

 ◆中島 啓太(なかじま・けいた)2000年(平12)6月24日、埼玉県生まれの16歳。テレビ中継を見たことがきっかけで7歳の時にゴルフを始める。ベストスコアは63。ドライバーの平均飛距離は270ヤード。代々木高(通信制)1年。那須小川GC所属。1メートル75、62キロ。

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2016年10月14日のニュース