元千代の富士、先代九重親方の叙勲伝達 両国国技館で遺族に

[ 2016年9月13日 16:50 ]

 大相撲の元横綱千代の富士で、7月31日にすい臓がんのために61歳で死去した先代九重親方=本名秋元貢、北海道福島町出身=に対する従四位と旭日中綬章の伝達が13日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、先代親方の遺族が出席した。

 元文部科学副大臣で日本相撲協会の池坊保子評議員会議長から遺族に勲章などが授与された。池坊議長が生前に一緒に食事をしたことなど故人との思い出を口にすると、久美子夫人が涙を浮かべる場面もあった。

 久美子夫人は「このような栄誉をいただき、本人も喜んでいると思います。大勢の方々の温かいご支援のたまものと、心より感謝しています」と述べた。

 先代九重親方は精悍な顔つきで「ウルフ」の愛称で人気を集めた。小兵ながら筋肉質の体で、史上3位の優勝31度など数々の記録を残し「小さな大横綱」と称された。1989年に角界で初めて国民栄誉賞を受賞した。

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