伊調馨 国民栄誉賞に喜び「信じられない気持ちが大きい」

[ 2016年9月13日 16:07 ]

<レスリング女子58キロ級伊調馨 国民栄誉賞決定会見>笑顔で会見する伊調馨

 13日に国民栄誉賞の授与が決定した、リオデジャネイロ五輪のレスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、女子個人種目で五輪史上初の4連覇を達成した伊調馨(32=ALSOK)が同日午後4時、受賞記者会見を行った。

 伊調は「この度、国民栄誉賞を受賞することができました、自分の中では信じられない気持ちが大きいんですが、これまで私を支えて下さったALSOKや、日本レスリング協会、関係者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」と緊張した表情を見せながらも喜んだ。

 「今後、自分のレスリング人生を考えていかなくてはと、今まで以上に身が引き締まる思いです。今後ともよろしくお願いします」と気を引き締めた。

 菅義偉官房長官(67)は授賞理由について「人一倍の努力と厳しい修練の積み重ねにより、世界的な偉業を成し遂げ、多くの国民に深い感動と勇気、社会に明るい希望を与えた」と説明した。

 伊調は、五輪は04年アテネ大会から北京、ロンドンと63キロ級で3連覇を達成し、世界選手権は10度優勝。本人は五輪後の8月に国民栄誉賞受賞の可能性について問われ、「光栄ですけど、それは記録(に対して)とかじゃないと思う。私にはまだかな、と」と話していた。

 ▽国民栄誉賞 1977年に野球の本塁打世界記録を達成した王貞治(当時)の功績を称えるため、政府が創設した。首相が授与式で、表彰状や記念品などを贈る。プロ野球元巨人監督の長嶋茂雄氏、映画監督の故黒澤明さん、歌手の故美空ひばりさん、「なでしこジャパン」らスポーツ、芸能、文化などの分野で功績を上げた23人・団体が受賞している。レスリング界では2012年に受賞した吉田沙保里に続いて2人目となる。

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