稀勢の里 まず1勝!“ウルフ流”初日黒星からの14連勝で決める

[ 2016年9月13日 05:30 ]

<秋場所・2日目>栃煌山(右)を押し出す稀勢の里

大相撲秋場所2日目

(9月12日 両国国技館)
 綱獲りに挑む大関・稀勢の里が会心の相撲で初白星を挙げた。先場所敗れた栃煌山に対し、初日とは違う左足で踏み込み、右差しを強烈な左おっつけで完封。右喉輪で上体を起こしながら前進し、押し出した。「うん、まあよかった。(立ち合いは)だいぶ良くなってきた」と納得した。

 2日連続で観戦した横綱審議委員会の守屋秀繁委員長の評価も一変。強引な攻めが裏目に出て敗れた初日は「印象は悪い」と綱獲りに影響を及ぼす黒星と捉えたが、この日は「いい相撲。落ち着いていた。力強い相撲を取ってくれれば希望が持てる」と3日目以降の相撲に期待を込めた。

 初日黒星からの横綱昇進は15日制以降で6人おり、直近は千代の富士。朝稽古後にそれを聞かされると「今日が初日のつもりでいく」と話し、土俵で結果を出した。「ここからでしょう」と言うように、綱獲りはこれからが本番となる。

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2016年9月13日のニュース