バブリンカ ジョコ撃破で全米OP初V “大舞台男”本領

[ 2016年9月13日 05:30 ]

優勝カップを抱きしめるバブリンカ(AP)

全米オープン最終日 男子シングルス決勝 バブリンカ6―7、6―4、7―5、6―3ジョコビッチ

(9月11日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 男子シングルス決勝で第3シードのスタン・バブリンカ(31=スイス)が、第1シードのノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)に6―7、6―4、7―5、6―3で勝ち、初優勝を果たした。14年の全豪、15年の全仏に続く4大大会3勝目で、優勝賞金350万ドル(約3億6000万円)を獲得した。女子ダブルスは第12シードのベサニー・マテックサンズ(米国)ルーシー・サファロバ(チェコ)組が初優勝した。

 “ビッグマッチ男”の本領を発揮した。試合中はこめかみを指さすお決まりのポーズを何度となく見せた。3時間55分の激闘を戦い抜いたバブリンカは「素晴らしい2週間になった」とジョコビッチとハグして称え合った。

 「4大大会はいつも苦しい。肉体的にも精神的にも。だから弱みを見せないように心掛けた」。4大大会の決勝はこれで3戦全勝。14年以降はツアー決勝で11戦全勝と驚異のレコードを誇る。世界1位との対戦成績は3勝19敗と大きく負け越しているが、3勝は全て4大大会決勝という勝負強さだ。それでもこの日の試合前のロッカールームでは、コーチの前で泣きだすほど気が動転していたという。錦織を退けた準決勝同様、第1セットは落としたものの徐々に落ち着きを取り戻した。

 第3セットからは、けいれんや体の痛みも出ていたというが、それを表には出さずに耐え抜いた。4大大会のうち3つを制したのは歴代11人目。生涯グランドスラムも見えてきたベテランは「一歩一歩だよ。自分のキャリアはいつもそうしてきた」と大きな夢を語ることはせず、優勝の喜びをかみしめた。

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