王さん「残念でならない」沙保里「本当に尊敬できる方」佐ノ山親方「憧れ」

[ 2016年7月31日 21:48 ]

元横綱千代の富士、九重親方死去

 ▼プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長の話 大変残念でなりません。土俵での圧倒的な強さで、31回の優勝など数々の記録を打ち立て、相撲界を大いに沸かせてくれました。一時代を築いた心に残る横綱でした。謹んでご冥福をお祈りします。

 ▼プロ野球日本ハム・栗山英樹監督の話 食事をしたことがあり、おおらかで大きな人だった。けがをトレーニングで克服したのを(かつて教壇に立っていた)大学の授業でも話したことがある。ショックで残念。

 ▼プロ野球楽天・梨田昌孝監督の話 悪いのは知っていたが、すごくショック。体は小さいが強いし、スケールの大きさがあった。ゴルフではアプローチもパットもうまい。酒(の飲み方)も豪快だった。

 ▼プロ野球ロッテ・伊東勤監督の話 われわれの子どものころのヒーローだった。相撲人気が復活して、盛り上がってきている。ヒーローが亡くなって残念。

 ▼九重親方と同じく国民栄誉賞を受賞したレスリング女子53キロ級の吉田沙保里選手の話 偉大な方が亡くなった。以前からかわいがってもらい、本当に尊敬できる方だった。体調を崩されていたのは聞いていた。必ず治ると信じていたが…。

 ▼玉ノ井親方(元大関栃東)の話 すごい人だった。存在が違った。スターですし、大きな存在を亡くした。すごい横綱だった。

 ▼佐ノ山親方(元大関千代大海)の話 師匠が好きで憧れの力士だった。本当にしみじみと(悲しみを)感じている。名古屋場所中に稽古場で指導内容を話したのが最後の会話。ご遺体の手を握りながら「今までありがとうございました」と言った。

 ▼尾車親方(元大関琴風)の話 年齢は二つ上で、まさに戦友だった。本当に強かった。これからはご意見番としてアドバイスをいただきたかっただけに残念。

 ▼ノンフィクション作家の長田渚左さんの話 千代の富士の登場で、力士同士ががっぷり組み合う、それまでの相撲のスタイルが、スピードを生かす現代の形に変わった。相撲という日本の伝統文化をスポーツに変えた力士といえる。土俵上での稽古だけではなく、筋力トレーニングに取り組んだ。そんな力士には会ったことがなく、驚いたことを覚えている。首や背中、肩の盛り上がった筋肉は均整が取れ、本当に美しかった。後進の力士に与えた影響は大きい。本当にもったいない。残念だ。

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2016年7月31日のニュース