「KOBELCO CUP」関東選抜連勝で九州、近畿と優勝争いに

[ 2016年7月31日 08:00 ]

 ラグビーの「KOBELCO CUP 2016」第6回全国高校女子合同チーム大会(特別協賛・神戸製鋼グループ)が30日、長野県上田市の菅平高原サニアパークで開幕し、予選リーグを行った。関東選抜はWTBピート染谷瑛海(我孫子)がけん引し2連勝。連覇を狙う九州選抜、近畿選抜と31日の決勝リーグで優勝を争う。

 密集を抜け出してからがピートの見せ場だ。第1戦の四国選抜戦。前半終了間際、ハーフウエーライン付近から飛び出した背番号14を止める手段はどこにもない。会心のトライは後半にも1本。順当に連勝した優勝候補の戦いで、フィニッシャーの決定力が光った。
 「前に出ることをテーマにしていたので、それができて良かった」
 米国人の父と日本人の母を持つ。我孫子高入学からラグビーを始めたのは、15人で助け合う精神に魅せられたからだ。現在はWTBとCTBでプレー。スピードに加え、当たりの強さも魅力的だ。
 間もなく、リオ五輪が開幕。ピートも、初めて採用される女子ラグビー競技に注目している。「私のポジションの先輩たちがどんなプレーをするのか、楽しみだし、参考にしたい」。いつかは、あの場所で-。関東選抜に初Vをもたらし、気持ちよく千葉へ帰る。 (堀田 和昭)

 <女子九州選抜>連覇へ、手綱は緩めない。36-5と快勝した北海道・関東連合チームとの試合後、中山主将を中心に反省の輪が広がった。「1回だけしか練習してないわりにいい試合ができたけど、優勝するためにはまだまだ」。個人技で相手を圧倒できた昨年と違い、今年は1、2年生が多く、組織で戦うチーム。「FW戦で圧倒して、みんなでトライを奪いにいきたい」と早くも31日の決勝リーグへ目を向けていた。

 <女子近畿選抜>中国選抜に1年前の雪辱を果たし、2連勝で決勝リーグへ進んだ。「昨年負けたのが悔しくて、キックとタックルと磨きました」というWTB南が後半にトライ。粘る相手を突き放した。1年前は初めての15人制で戸惑うことも多かったという。「九州、関東は強いけど、コンタクトプレーで勝って、絶対に優勝したい」と南は愛らしいマスクを引き締めた。

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2016年7月31日のニュース