ウォリアーズ 2年連続西地区決勝へ、カリー貴重な3P決めた

[ 2016年5月12日 16:25 ]

土壇場で貴重な3点シュートを決めたウォリアーズのカリー(AP)

 NBAは11日に地区準決勝の2試合を行い、昨季の王者ウォリアーズは地元オークランド(カリフォルニア州)でトレイルブレイザーズを125―121(前半58―63)で振り切って4勝1敗。2年連続で西地区決勝に駒を進めた。

 膝の故障から復帰2戦目となったステファン・カリー(28)は118―116で迎えた第4Qの残り24・9秒、自分より身長が15センチ高いアルファルーク・アミーヌ(25)との1対1を制して値千金の3点シュート(26フィート=7・9メートル)を正面から成功。史上初の“満票”で選ばれたシーズンMVPらしい活躍を見せた。結局カリーは37分出場して29得点11アシスト。3点シュートは11本中5本成功させて“完全復調”をアピールした。

 スプラッシュ・ブラザーズの相棒、クレイ・トンプソン(26)も6本の3点シュートなどで33得点をマーク。ドレイモンド・グリーン(26)は左足首を痛めながらも13得点11リバウンド6アシストをマークした。

 西地区5位のトレイルブレイザーズはダミアン・リラード(25)が28得点、C・J・マッカラム(24)が第4Qの16得点を含め27得点を挙げて食い下がったが、最後は息切れ。昨季から先発が4人抜けて新体制でここまで奮戦してきたが、王者ウォリアーズの牙城は崩せなかった。

 トロント(カナダ)で行われた東地区準決勝第5戦では地元の2位ラプターズが99―91(前半55―45)で3位ヒートを退けて3勝2敗。デマー・デローザン(26)がプレーオフ自己最多に並ぶ34得点を挙げ、チーム創設21シーズン目で初となる地区決勝進出にあと1勝と迫った。

 不振に陥っていたカイル・ラウリー(30)も25得点をマーク。第2Q終盤で20点をリードしながら、第4Q残り1分54秒に1点差まで詰め寄られたが、ここからデローザンがフリースローを2本決め、さらにラウリーが3点シュートを成功させて突き放した。

 ただし第3戦で右足首を捻挫したセンターのジョナス・バランチューナス(24)に続き、この日は先発フォワードのディマーレ・キャロル(29)が第3Qに左手首を故障してプレー続行不能。デローザンも第4Qに右手親指を一時コートを離れるなど負傷者が次第に増えてきた。

 センターのハッサン・ホワイトサイド(26)を右膝の故障で欠くヒートも、先発フォワードのルオール・デング(31)が第3Qにキャロル同様に左手首を痛めてダウン。ドウェイン・ウェイド(34)は20得点を稼いだものの、地元マイアミで迎える13日の第6戦に不安を残した。

 なお西地区では2位スパーズと3位サンダーの準決勝シリーズが進行中。3勝2敗とリードしているサンダーは12日に地元オクラホマシティーで第6戦を行うが、ここで敗れた場合には15日にスパーズの地元サンアントニオで最終第7戦が行われる。

 東地区では1位キャバリアーズが8日に4位ホークスを4戦全勝で退けて地区決勝への進出が決定。ピストンズとの1回戦もスイープで制覇しており、最少試合数で地区決勝まで勝ち残っている。

続きを表示

この記事のフォト

2016年5月12日のニュース