火の鳥ニッポンのエース古賀 五輪切符で故郷・熊本に「元気を」

[ 2016年5月10日 05:30 ]

バレーボール女子日本代表候補の古賀紗理那(C)日本バレーボール協会

 バレーボール女子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選(14日開幕、東京体育館)に出場する日本代表が9日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで会見と公開練習を行った。熊本出身の若きエース古賀紗理那(19=NEC)は五輪切符を獲得し、地震の被害を受けた故郷に元気を届けることを誓った。チームはユニホームの左胸に「こころはひとつ」の文字を入れて戦う。現在18人の候補選手は12日までに登録メンバー14人に絞られる。

 若きエース古賀は特別な思いを抱いてコートに立つ。今予選は五輪切符を獲得することだけが大事なのではない。「熊本の皆さんは今も大変な生活を送っている。バレーボールができることに感謝して、熊本に少しでも元気を届けられるようにプレーしたい」。熊本県大津町で育ったチーム最年少の19歳は、そう言って故郷に思いをはせた。

 熊本信愛女学院高2年時に初めて代表入り。昨年のW杯で3大大会デビューを飾ると、大黒柱の木村と並ぶ得点源としてブレークした。得点ランキング5位、レシーブランク1位と大活躍した。

 初の五輪最終予選を1カ月後に控えた4月14日、故郷は地震に見舞われた。すぐに家族に連絡を取って無事は確認できた。しかし、余震も続き「知っている土地が崩れたりして不安でした」と落ち着かない日々を過ごした。それでも「私にできることはバレーボール」と言い聞かせ、ここまで練習に打ち込んできた。

 チームは今大会、ユニホーム左胸にある日の丸の上に「こころはひとつ」のメッセージを入れることを決めた。真鍋監督は「熊本県はバレーボールが盛んな地域でもある。被災地への思いを込めて試合に臨みたい」と語った。古賀の思いはチーム全員の思いでもある。

 日本は4年前のロンドン五輪で銅メダル。リオでは、よりいい色のメダルを目標に掲げている。ただ4年前は格下の韓国に足をすくわれるなど3敗し、何とかセット率の差で出場権を手にする苦い経験もした。予選は決して簡単なものではない。指揮官が「厳しい試合が続くと思っている。まずは5月14日に最大集中したい」と話せば、古賀も「試合に出たら年齢は関係ない。強い気持ちを持って試合に臨みたい」と気を引き締めた。

 ▽バレーボール女子のリオデジャネイロ五輪への道 8チームの総当たり戦で(1)アジア4チームの中の最上位チーム(2)その他7チームの上位3チームに入れば出場権が与えられる。五輪出場は12チームで、既にブラジル、中国、セルビア、ロシア、アルゼンチン、米国、カメルーンが出場権獲得。世界最終予選のプエルトリコ大会(20~22日)でもう1チームが決まる。

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