ウォリアーズ  延長戦で劇的勝利 カリー 途中出場で40得点

[ 2016年5月10日 15:43 ]

復帰初戦で40得点を挙げたウォリアーズのカリー

 西地区1位のウォリアーズは敵地ポートランド(オレゴン州)で5位トレイルブレイザーズを延長の末に132―125(前半57―67、延長21―14)で下して3勝1敗。膝の故障から15日ぶりに復帰したステファン・カリー(28)がベンチからスタートしながらも36分の出場で延長での17得点を含む40得点を挙げて劇的な勝利を収めた。

 カリーのベンチからのスタートは2012年3月7日のグリズリーズ戦以来、4年2カ月ぶり。故障上がりだったこともあって、当初の出場時間は25分を予定していたが、先発ガードのショーン・リビングストン(30)が第2Q残り1分36秒、審判への暴言で2度のテクニカル・ファウルをコールされて退場。後半開始からコートに立たざるをえない状況になってしまった。

 得意の3点シュートは出だしから9本連続で失敗。第1Qの滑り出しでチームは一時16点差を追う状況となり、最後まで苦戦を強いられた。

 しかし第4Q残り4分32秒、カリーは10本目で初めて3点シュートを成功。残り52秒にはハリソン・バーンズ(23)が同点の3点シュートを決めて試合は延長にもつれ込んだ。

 その延長でカリーは3本の3点シュートなどでチームの21点中17点を1人でマーク。延長での17得点は、2006年12月17日にウィザーズのギルバート・アリーナスがレイカーズ戦で記録した16得点を上回る史上最多得点となった。負けていればダメージの残る試合となったが、接戦をものにして2年連続の地区決勝進出に王手。トレイルブレイザーズはダミアン・リラード(25)が36得点10アシスト、C・J・マッカラム(24)が24得点、アルファルーク・アミーヌ(25)が18得点13リバウンドを稼いで何度も勝機をつかんだが、最後はカリーの個人技に屈する形となった。

 東地区3位のヒートは地元マイアミ(フロリダ州)で延長の末に2位ラプターズを94―87(前半44―35、延長11―4)で退けて2勝2敗。第3戦で左膝を痛めたブロックショット王のハッサン・ホワイトサイド(26)を欠く布陣だったが、ドウェイン・ウェイド(34)が30得点を稼いでチームを勝利に導いた。ともに15得点を稼いだジョー・ジョンソン(34)とゴラン・ドラギッチ(29)も延長で攻守にわたって活躍。地元1万9600人のファンを歓喜させた。

 ラプターズは今季平均23・5得点のデマー・デローザン(26)、21・2得点のカイル・ラウリー(30)が10得点に終わるなど球宴出場コンビがまたしても不発。放ったFGは2人併せて28本あったが、成功は6本(3点シュートは計6本全部失敗)に終わった。ラウリーは第4Q終了間際に6反則目で退場。第3戦では33得点を挙げて勝利に貢献したが、プレーオフに入ってスランプに陥っている。

 しかもラプターズはヒート同様、センターのジョナス・バランチューナス(24)を右足首の捻挫で欠いてのゲーム。テレンス・ロス(25)とコーリー・ジョセフ(24)のベンチプレーヤーがチーム最多の14得点を挙げて応戦したが、二枚看板の不振が最後まで響いた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年5月10日のニュース