サンダー競り勝ちタイに 批判された主力2人が汚名返上の活躍

[ 2016年5月3日 15:31 ]

29得点を挙げたサンダーのウエストブルック(AP)

 NBAは2日に地区準決勝シリーズの2試合を行い、西地区3位のサンダーは敵地サンアントニオ(テキサス州)で2位スパーズに98―97(前半56―53)で競り勝って1勝1敗。第1戦は32点差(92―124)で大敗したが、第2戦では何度もピンチをしのいで勝利を収めた。

 ラッセル・ウエストブルック(27)が29得点7リバウンド10アシストをマークすれば、ケビン・デュラント(27)も42分のプレータイムで28得点をマーク。第1戦終了後の記者会見で無愛想な受け答えをして批判された主力2人は、相手のマークを巡って口論を演じながらも要所ではきっちりとシュートを決めた。

 ただし土壇場でのゲーム・マネジメントは反省材料。4点をリードしていた残り13秒、サージ・イバカ(26)がこの日41得点を挙げたスパーズのラマーカス・オルドリッジ(30)の3点シュートに対して反則を犯し、オルドリッジは与えられた3本のフリースローを全部成功。無理な体勢だったことを考えると不要な反則だった。

 さらにタイムアウトのあと敵陣でのスローインとなったが、今度はサイドライン際に立ったディオン・ウェイターズ(24)とオンコートの4人とのコンビネーションが合わず、スパーズのダニー・グリーン(28)にボールをスティールされるという不測の事態を招いてしまった。

 マヌー・ジノビリ(38)からのパスを受けたパティー・ミルズ(27)の3点シュートはエアボールとなり、ゴール下でボールをつかんだオルドリッジがシュートまで持ち込めなかったおかげで逆転のシュートは阻止できたが、大事な場面でのリスク管理には課題を残した。

 スパーズはホームでは今季45戦で2敗目。後半に入って9点のビハインドとなりながら粘り強く反撃したが、チーム・リバウンド総数(37―48)で後手に回り、3点シュートの成功率も26・1%(23本中成功6本)と精度を欠いた。

 初戦で38得点を稼いだパワーフォワードのオルドリッジは第2戦でも41得点をマーク。マッチアップしたサンダーのイバカとスティーブン・アダムス(22)を寄せつけず、2試合を終えてFG成功率は75・0%にまで達しているがこの日は勝利に見放された。

 一方、1回戦でピストンズをスイープ(4戦全勝)で退けた東地区1位のキャバリアーズは、中7日で地区準決勝シリーズに突入。地元クリーブランド(オハイオ州)で4位ホークスと対戦した。昨季の決勝でも対戦したが4戦全勝と圧倒。しかしこの日は18点をリードしながら第4Qの4分すぎに試合をひっくり返されて苦戦を強いられた。

 それでも25得点を挙げたレブロン・ジェームズ(31)が残り2分9秒に“3点プレー”を成立させ、再度流れを変えて11点差で勝利。プレーオフのこのカードは通算9戦全勝となった。

 1回戦で5位セルティクスを4勝2敗で下したホークスは、ドイツ出身のポイントガード、デニス・シュルーダー(22)がプレーオフ自身最多の27得点をマークしたものの惜敗。シューターのカイル・コーバー(35)はわずか1回しかシュートを打つことができず、アウトサイドからの“武器”を奪われた試合となった。

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