ジャンボ エージシュートあと1打、3年ぶり予選通過へ43位発進

[ 2016年4月29日 05:30 ]

16番、アプローチショットを放つ尾崎将

男子ゴルフツアー中日クラウンズ第1日

(4月28日 愛知県愛知郡 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=6545ヤード、パー70)
 AとOが明暗を分けた。尾崎将司(69=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)は4バーディー、4ボギーの70をマークして43位で発進。年齢以下のスコアで回るエージシュート達成まで、あと1打と見せ場をつくった。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長、青木功(フリー)は73歳241日のツアー最年長出場記録を樹立も、右足負傷で9ホールを終えたところで途中棄権した。稲森佑貴(21=グリーンゴルフ練習場)が64を出し、単独首位の好スタートを切った。
【第1R】

 同組の選手も、ギャラリーも固唾(かたず)をのんで見守り、声をそろえた。

 「入れ!」

 尾崎の最終18番パー4。2メートルのパーパットを入れれば、スコア69でエージシュートを達成する。だが、一転がりが足りずにボギー。13年つるやオープン初日に62を出した時以来、2度目の快挙をあと一打で逃した。

 「17番から雨が降ってきて自分でちょっと嫌がった。まだまだ体力なしという感じだね」

 さばさばと振り返った69歳だが、手応えを十分感じさせた。2ボギーで折り返して迎えた11番で2・5メートルにつけ、この日初バーディー。13番パー3は6Iで50センチ、14番パー4は5Iで2・5メートルにつけて連続してスコアを伸ばした。16番も1・5メートルのバーディーパットを入れ、一時2アンダーまでスコアを伸ばした。

 総距離が短く「年寄りに優しい」というコースは、最多タイの5度の優勝を誇る。相性も良い上に、「きのうからゴルフの調子が良くて自分でも可能性を感じた。10年ぶりぐらいのティーショットが打てるようになって楽しみが増えた」と前向きな気持ちが好スコアを演出した。

 プロ47年目の今季、ひそかに自分へ期待していた。オフは久しぶりに歩いてのラウンドを5回ほどこなし、「体をつくれた」という。だが、国内初戦は左肩痛で途中棄権、前週は体調不良で欠場。「ショックだった」と落ち込んだが、ゴムチューブを使ったトレーニングで復活を期していた。

 健在ぶりはコメントにも表れた。青木の棄権を聞くと「やめたの?どんなことがあってもやるって言ったじゃん。うそつきって言っておけよ」とジャンボ節で吠えた。Aがいなくてもゴルフ界にはOがいる。3年ぶりの予選通過へ、盟友の分もジャンボが魅せる。

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2016年4月29日のニュース