行場&田村&池永が優勝! かすみがうらマラソン

[ 2016年4月18日 05:30 ]

<かすみがうらマラソン>フルマラソンで優勝した行場(左)と田村

スポニチ主催第26回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン

(4月17日 茨城県土浦市川口運動公園北側交差点スタート、同陸上競技場ゴール)
 2万3210人がエントリーして行われ、盲人フルマラソンの部は池永敦(42)が2時間55分1秒で初優勝した。男子フルマラソンは行場竹彦(30)が2時間26分56秒で初優勝、同女子は田村幸江(46)が2時間53分57秒で4年ぶり2度目の優勝を飾った。(詳細は21日付スポニチ本紙に掲載)

 <男子フルマラソン 行場、無欲で戴冠>元新聞記者の行場がスローペースのレースを制し「練習のつもりだったのに、勝っちゃった」と喜んだ。追い風に変わった31キロすぎに仕掛けて、最後は独走した。早大時代はマネジャーとしてチームを支え、卒業後は新聞社に3年間勤務。「もっと走りたい」と退職し、現在は専門誌「ランナーズ」の編集部で働く。次なる目標は「2時間20分を切ること」と言った。

 <女子フルマラソン 田村婦唱夫随V>2度目の女王に輝いた田村は「年を重ねてまたこういう思いをさせてもらえてうれしい」と涙した。1カ月前に左足のくるぶし付近を負傷。十分な練習を積めずに臨んだレースだった。その間に入念なケアをしてくれた夫・実さん(51)へ「いい報告をしたい」と願いながら、「倒れる覚悟」でゴール。25歳から陸上を始め、フルタイムで勤めながら走り続ける46歳は「自己ベストを狙えるように取り組んでいきたい」とさらなるレベルアップを誓った。

 <盲人フルマラソン 池永、風に耐えた>強風と雨の悪コンディションの中、池永が初優勝を飾り「何度も心が折れそうになった。優勝はうれしいものですね」と言って笑顔を見せた。視界の中心が抜ける黄斑変性症で視力は0・02。これまで人の背後について走っていたが、今回初めて練習仲間2人に伴走者を頼んだ。「励ましの言葉もアドバイスもあって、物凄い安心感でした」と大きな力をもらった。

 ≪有森氏16回連続出場≫バルセロナ五輪女子マラソン銀メダルの有森裕子氏(49)が16回連続で出場。B―1(全盲)女子10マイルの部で細川早苗(70)と伴走し、1時間59分35秒でゴール。総合7位に食い込み「8年ぶり2度目のコンビ。久しぶりだったが楽しく走れた」と笑顔を見せた。また、シドニー五輪男子マラソン代表で、亜大監督の佐藤信之氏(43)が初参加。伴走者としてB―2男子5キロの部で、菊島昌保(52)を21分24秒で総合1位に導き「緊張したが、ウオーミングアップを一緒にしたことが良かった」とほっとした様子だった。

 ≪三菱商事が2年連続オフィシャルパートナーに≫2大会連続でオフィシャルパートナー(シルバー)となった三菱商事は、14年10月に設立した障がい者スポーツ応援プロジェクト「DREAM AS ONE.(ドリーム アズ ワン)」の取り組みをPRした。環境・CSR推進部社会貢献チームの平野裕美氏らスタッフは、そろいのTシャツ姿でブースに立ち、「プロジェクトのことを多くの方に知ってもらいたい」と精力的に活動した。なお10マイルB―1男子の部で、同社所属選手の高橋勇市(50)が1時間2分29秒をマークし優勝した。

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