「銀」手にカー娘帰国 藤沢かすれ声で「五輪狙ってもいいかなと」

[ 2016年3月29日 18:58 ]

銀メダルを手に笑顔のカーリング女子日本代表。左から藤沢、吉田知、鈴木、吉田夕、本橋=成田空港

 カーリング女子の世界選手権で準優勝し、男女の五輪、世界選手権を通じて初のメダルを獲得した日本代表のLS北見が29日、開催地カナダから帰国し、成田空港で記者会見した。スキップの藤沢五月選手は、試合中に叫び過ぎたことが原因というかすれ声で「この銀メダルを持って帰れてうれしく思う」と笑みを浮かべながら語った。

 決勝は3連覇を達成した強豪スイスと最後まで接戦を演じただけに、サードの吉田知那美選手は「この銀メダルは悔しい。もっとやれたのでは」と声を詰まらせる場面もあった。妹の夕梨花選手も「こんなに悔しいのかというくらい、悔しさでいっぱい」と話した。

 昨年秋に長男を出産した本橋麻里選手は控えとして躍進を支え「選手に感謝。誇りに思う。このチームはまだ伸びしろがある」と述べた。鈴木夕湖選手は「ポジティブな声掛けをしてくれて助けになった」と言い、吉田知選手は「毎晩おいしい料理を作ってくれた」とサポートに感謝した。

 今大会の結果で、日本は2018年平昌冬季五輪の出場枠獲得に大きく前進した。チームを引っ張る藤沢選手は「決勝に出られて、五輪を狙ってもいいかなと思えた。最後に勝てなかった悔しさを晴らせるようにまたやり直したい」と成長を期した。

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2016年3月29日のニュース