東海大 “完璧”勝利で4強!OBリーチとの約束へ前進

[ 2015年12月21日 05:30 ]

<東海大・天理大>前半34分、トライを決めた東海大・湯本(右)

ラグビー大学選手権第2ステージB組 東海大61―5天理大

(12月20日 秩父宮)
 ラグビー大学選手権第2ステージは20日、秩父宮ほかで第2節の8試合が行われ、B組の東海大は天理大に61―5で圧勝し、2季連続の4強入りを決めた。東海大は元日本代表のWTB石井魁(4年)が65メートルの独走トライを挙げるなど、計2トライで存在感を発揮。反則数はわずか1という完璧な試合運びで、初の大学日本一へ前進した。また、7連覇を目指すA組の帝京大も、1試合を残して4強入りを決めた。D組では明大が流通経大を破り、5季ぶりの4強に王手をかけた。

 先輩との約束へ、また一歩近づいた。序盤から隙のない試合運びで関西2位の天理大を一蹴。フランカーの藤田主将は「準決勝は決まったが、第2ステージ全勝へ気を引き締めたい」と話した。

 前半から順調に得点を重ねた。7点リードの16分、石井がラックからボールを自ら持ち出すと、超速ステップで3人をかわし、40メートルの独走トライ。後半37分には計9トライの猛攻を締めくくる65メートルの独走も披露し「トライはたまたま。もっとチームのエースとして、頼られる存在になりたい」。昨春には練習生から日本代表に加わり、非テストマッチながら1試合に出場。非凡なスピードを余すことなく発揮した。

 今月16日にトップリーグの東芝に赴き合同練習。練習後、OBで日本代表主将のリーチからは「日本選手権で対戦できるように僕たちも頑張るので、頑張って」と激励を受けた。モールの組み方も教わるなど、多くの収穫を得てこの一戦に臨み、藤田主将も「期待されているなと。素直にうれしかった」と笑み。過去最高成績は、そのリーチが主将を務めていた09年度の準優勝。偉大な先輩を超えて、一発勝負の日本選手権進出を果たしてみせる。

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2015年12月21日のニュース